CADは、設計作業を効率的に進めるためになくてはならないソフトです。CADには2D、3Dがあり、その中でも3DCADは立体モデルを用いて高度な設計が可能になるため、幅広い業界で活用されています。
これからCADソフトの導入を検討されている方も多いかと思いますが、ソフトには幅広い種類があり、値段もそれぞれ異なります。
今回は、CADソフトの導入を検討されている方向けに、CADの値段を種類別に徹底比較します。また、選定時のポイントも紹介しているので、参考にしてください。
CADジャンクションでは補助金の知識を熟知した専門家が、IT導入補助金を用いたCADの導入支援を行っています。個人で補助金へ申請する場合と比べても採択率をアップさせることができ、効率よく申請ができますので、特に初めて補助金の活用を検討されている方は、CADジャンクションの導入支援の活用を検討してください。
CADの値段はどのくらいするの?
そもそもCADの値段はどのくらいするのか気になっている方も多いでしょう。値段はそれぞれのCADソフトによって異なりますが、高いものでは数百万円ほどかかるものもあります。
しかし、現在では価格も落ち着いている傾向にあり、数十万円ほどで導入できるCADソフトも増えています。中には無料のものもあるなど、CADソフト自体は増えています。
無料であれば導入の負担を大幅に抑えられますが、注意点としては性能や機能面など、使いづらいと感じる部分もあることです。
現在ではIT導入補助金なども活用できるなど、有料のCADソフトも導入負担を抑えることが可能なので、どちらが自社にとって最適か検討しながら選定することをおすすめします。
無料のCADソフトは下記でも紹介しているので、興味がある方は参考にしてください。
CADは、Computer Aided Designの略称でコンピュータ支援設計と訳されます。簡単にいえば、コンピュータ上で図面を作成するツールです。
CADソフトの導入を検討している人の中には、無料の製品を使いたいと思われている方もいる[…]
価格は複数の形態を持っているメーカーもある
先ほどはCADソフトの価格帯が数十万円から数百万円のものまで存在すると紹介しましたが、近年では導入形態も幅広く用意されています。
ここ最近の傾向としては、一括購入だけではなく、年契約や月契約のライセンス形態にしているところもあるなど、費用の負担を抑えられるようメーカーが工夫しています。
複数の形態によってメリットとデメリットがあるので、こちらについても自社にとってどちらが最適か考えながら選定すると後悔はないでしょう。
CADソフトの導入にはIT導入補助金を活用することができます。およそ半額で導入することができるので、検討している方は、下の記事も併せてご確認ください。
日本ではさまざまな業界でITツールの導入が進んでいます。ITツールを導入することで、これまでよりも業務効率化を図れたり、生産性向上につながったりと幅広いメリットが得られます。 ITツールといってもさまざまな種類がありますが、その中で[…]
おすすめのCAD3選!値段を種類別に紹介
ここからは、導入数が多く幅広い業界で活用されているおすすめのCADソフトを紹介します。CADソフト別に値段も紹介するので、選定で悩まれている方は参考にしてください。
Mastercam
公式サイト:Mastercam
Mastercamは、アメリカのCNCソフトウェア社が開発したソフトです。CADのみならずCAM機能も備えていることから、両方を別々で導入する必要がないといったメリットがあります。
世界トップシェアを誇るソフトとなっているため、CADとCAMそれぞれの機能を合わせ持つソフトの導入を検討しているならMastercamをご検討ください。
Mastercamの主な機能は下記のリストにまとめているので、機能情報を知りたい方はそちらも参考にしながら検討してみてください。
- 3D設計
- 最大で同時に5軸が使える
- マシンニグ旋盤
- 複合加工機
- ワイヤEDM
また、値段についてはMastercamの製品によっても異なります。下記の表では、種類別で値段を紹介しているので、導入にコストはいくらかかるのか知りたい方は参考にしてください。
また、値段については公式サイトでもはっきりとした金額が記載されていないため、おおよその金額を記載しています。
製品名・種類 | 値段 |
Mastercam Mill | 168万円前後 |
Mastercam Mill 3D | 350万円前後 |
Mastercam Lathe | 140万円前後 |
Mastercam Wire | 140万円前後 |
Mastercam multi-axis | 98万円前後 |
Mastercamの値段は、製品によって異なりますが、機能が豊富であることから百万円を超えるものからミニマムのものであれば百万円を切るものまで存在しています。
Mastercamの中でもどのような製品を導入すべきか悩んでいる方は、CADジャンクションがお客様のお悩みのヒアリングをもとに最適なツールをご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。
Mastercamの無料体験版
Mastercamは、検討されている方向けに無料版の利用が可能になっています。実際に操作性などを確認することで導入時の後悔もなくなるため、気になっている方は公式サイトより無料版を試してみてはいかがでしょうか。
SOLIDWORKS
公式サイト:SOLIDWORKS
SOLIDWORKSは、2次元のみならず3次元の製品設計も可能なことから、CADソフトウェアの中でも高い人気を誇っています。
ラインナップとしては主にStandard版、Professional版、Premium版の3種類があり、それぞれで使える機能も異なります。
3種類のラインナップの選び方で悩まれている方は、それぞれの機能を確認しながら選定すると後悔なく選べるでしょう。
下記では主要機能について紹介しているので、興味がある方はそちらも参考にしてください。
【Standard版】
- CAD機能
- インポートモデルの自動フィーチャー機能
- 生産性向上機能
- 簡易静解析
- 流体簡易解析
【Professional版の機能】
- CAD機能
- デザインコミュニケーション
- 簡易データ管理
- タスクスケジューラー
- 加工コスト検証
- フォトリアリスティックレンダリング
- 電気系CADと機械系CADの連携
- 設計や図面の自動チェック機能
【Premium版】
- 上記ラインナップのすべての機能
- ルーティング
- 局面サーフェスの平坦化
- 線型静解析
- モーションシミュレーション
上記ラインナップのイメージとしては、Standard版よりもProfessional版、Professional版よりもPremium版といったように、性能が上がっていくイメージです。
基本的な機能のみの活用であればStandard版でも十分ですし、高度な技術を持っているエンジニアでも満足できるような機能が搭載されているのがPremium版です。
SOLIDWORKSを選ぶ場合は、用途なども考えながら最適な製品をセレクトしましょう。
ここまで3つのラインナップを紹介しましたが、機能が異なるため値段も統一はされていません。下記では種類別に値段の紹介をしているので、そちらもチェックしてください。
なお、公式サイトでは具体的な金額の記載がないため、詳細な価格を知りたい方は公式サイトのお見積りより確認してください。
【ライセンス価格】
パッケージ | 値段 |
Standard版 | 1,138,500円 |
Professional版 | 1,362,900円 |
Premium版 | 1,824,900円 |
【サブスクリプション価格】
パッケージ | サブスクリプション価格 |
Standard版 | 224,400円 |
Professional版 | 224,400円 |
Premium版 | 356,400円 |
SOLIDWORKSの無料体験版
SOLIDWORKSでは、製品デモを実施しています。これは無料体験版のような形で、購入前にデモンストレーションで操作性や性能を確認できるものです。
ブラウザのみで無料体験できるなど、誰でも気軽に触ることができるため、導入を検討されている方は事前に確認してみてください。
TurboCAD
公式サイト:TurboCAD
TurboCADは、初めてCADソフトを使われる方から、学生、プロの製図まで幅広く活用できるCADソフトとして知られています。
入門向けとしても知られており、値段もリーズナブルであることが人気の理由の一つです。
また、TurboCADは充実のサポート体制が整っており、メール・Webフォームによる無償サポートを購入後3カ月間受けられます。
「どのように操作したらいいかわからない」「導入方法を説明してほしい」など、購入者の悩みもスムーズに解決できるのがメリットと言えます。
TurboCADには主な機能として下記が含まれています。
【TurboCADの主な機能】
- 充実した3Dモデリング・編集機能を搭載(PLATINUM / DELUXE)
- 充実した2D製図機能(全Edition共通)
- 直感的で使いやすいインターフェースが進化!(全Edition共通)
- 多彩なファイル入出力機能に新たなフォーマットを追加
また、TurboCADには大きく分けるとTurboCAD PLSTINUM v26 プラチナム、TurboCAD DELUX v26 デラックス、TurboCAD DESIGNER v26 デザイナーの3つのラインナップがあり、それぞれで値段が異なります。
パッケージ版とライセンス版の2つが用意されているので、それぞれの値段を紹介します。
【パッケージ版】
製品名 | 値段 |
TurboCAD v26 PLATINUM | 178,000円 |
TurboCAD v26 DELUXE | 58,000円 |
TurboCAD v26 DESIGNER | 19,800円 |
【ライセンス版】
製品名 | 値段 |
TurboCAD v26 PLATINUMライセンス1-10ユーザー | 133,500 円 |
TurboCAD v26 DELUXEライセンス1-10ユーザー | 43,500 円 |
TurboCAD v26 DESIGNERライセンス1-10ユーザー | 14,850 円 |
上記がTurboCADの価格表となっております。他のCADソフトと比べてもリーズナブルな価格に抑えられているので、まずは入門版から導入を検討されている方はTurboCADがおすすめです。
TurboCADの無料体験版
TurboCADには、30日間利用できる無料体験版があります。30日後には操作できないようプログラムが組まれていますが、その間は操作性などを無料で確かめることができるため、無料版を体験することで導入後の後悔を防ぐことができます。
CADジャンクションでは、IT導入補助金を活用した導入支援を行っています。補助金で初期費用が50%オフに。申請手続きから採択後の実績報告まですべてサポートいたします。初回相談は無料です。
CAD選定時のポイント
CADソフトを選ぶ際には、値段も重要な項目となります。しかし、値段だけで選んでしまうと、使いたかった機能がなかったなど、後悔するケースもあるため、その他のポイントも抑えながら選ぶ必要があります。
ここではCADソフト選定時にチェックしておきたいポイントを紹介するので、参考にしてください。
利用目的を考えて選ぶ
CADソフトには幅広い種類があり、中には建築業界に特化して開発されたCADソフトなども存在します。
そのため、建築の設計に活用するのであれば建築業界に特化して作られたCADソフトを選んだ方が使い勝手は良く感じるでしょう。
逆に他の業界で使用する場合、特化型のものを選ぶと使わない機能がたくさんあり、コストのわりに使いづらいと感じることも多くなります。
このように、利用目的に応じて選ぶべきCADソフトも異なるため、導入を検討されている場合は社内で話し合いながら自社にとって最適なCADソフトを選定するようにしましょう。
操作性をチェックしてから選ぶ
CADソフトは、それぞれのメーカーによって操作性も異なります。人それぞれ好みが異なるため、選ぶ際には無料体験版等を利用するのがおすすめです。
今回紹介したCADソフトには、すべて無料体験版というのがあります。これは1カ月程度の間、ソフトを無料で利用できるものであり、実際に操作してから選ぶことで導入時の後悔を防ぐことができます。
操作がしやすいCADソフトを導入できれば、作業の効率等も良くなるので、必ず導入前には無料体験版などを活用して試すことがおすすめです。
まとめ
今回は導入実績の高いおすすめのCADソフトを紹介しました。値段もリーズナブルなものから高額なものまで幅広くありますが、コストの問題を解決する方法としてはIT導入補助金の活用があります。
IT導入補助金を活用すれば、CADソフトを含むITツールの導入コストを支援してもらえるため、事業者様の負担を大幅に減らせます。
CADジャンクションではIT導入補助金を活用したCADソフトの導入支援を行っています。CADソフトの選定から、補助金における複雑な手続きまでサポートさせていただきますので、導入コストをできる限り抑えたいと考えている事業者様は、CADジャンクションへお問い合わせください。
また、初回相談は無料となっています。「補助金の対象になるの?」「どのツールが自社に合っているの?」など、CADや補助金に関するお悩みやご相談のある方はお気軽にお問い合わせください。