建築学生におすすめのCADとは?選び方やポイントについても徹底解説

  • 2024年4月26日
  • 2024年4月30日
  • コラム

建築学生の中には、これからCADを学ぶために、CADソフトの導入を検討している方もいるのではないでしょうか? CADソフトは種類が豊富で、それぞれの製品で操作性や機能性が大きく異なります。そのため、どのような製品を選べばいいのかわからないという方もいるでしょう。

また、日本で多くの企業に導入されているCADソフトをいくつか確認してから自分に合うものを選択したいと思われている方も多いのではないでしょうか?はじめて導入をする方は、CADソフトには具体的にどのような製品があるのかわからないので、一通り知っておくと選ぶ際に便利です。

そこで、今回は建築学生におすすめのCADソフトをいくつかご紹介します。また、選び方のポイントや使用する際の注意点についても解説しますので、興味がある方は、ぜひ参考にしてください。


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建築学生がCADを選ぶ際のポイント

CADを選ぶ際のポイント

はじめに、建築学生がCADを選ぶ際のポイントを5つ紹介します。ポイントを知ることで、自分に合ったCADソフトはどのような製品なのかを知ることができるので、ぜひチェックしてみてください。

タイプから選ぶ

CADソフトには、2D CADや3D CAD、専用CADや汎用CADなどさまざまな種類があります。業務によって使われるCADソフトのタイプは変化するため、就職したい業態で使われているCADソフトを選択しなければなりません。

例えば、量産製品設計や金型設計は3D CAD、一品物の装置や治具設計は2D CAD、住宅などの建築設計や電気回路設計は専用CAD、建築や製品デザインなどさまざまな分野の設計には汎用CADが使用されます。基本的に学生がCADソフトを使用する場合、目標を持って取り組まれる方が多いため、その目標に合ったタイプのCADソフトを選択するようにしましょう。

価格から選ぶ

価格から選ぶこともポイントのひとつです。

CADソフトによっても異なりますが、学生版の価格で製品を提供しているところもあります。学生版は通常版の料金に比べて安く提供されていたり、無料で使用できるようになっていたりするので、そのような製品を選択すれば、建築学生の負担は少なくなるでしょう。

しかし、価格を優先し過ぎると、大学や就職先で異なるCADソフトを使用しなければならなくなる可能性があります。そのため、価格よりもどこで何のために使用するかを優先して選択するのがおすすめです。

機能から選ぶ

CADソフトはタイプだけでなく、それぞれの製品で採用されている機能が異なります。そのため、どのような設計・製図を行いたいのかを考えて必要な機能が搭載されている製品を選択するのがおすすめです。

操作性から選ぶ

はじめてCADソフトを使用する学生は、操作性の良い製品を選択するのがおすすめです。

複雑な操作が必要なCADソフトは、使いづらいため、初学者には難易度が高くなりやすいです。そのため、できるだけ簡単に操作できるものを選択し、そのような製品で学習するのが効率的でしょう。

サポート体制から選ぶ

基本的に学生はこれからCADソフトを学ぶという方が多いので、サポート体制が充実している製品を選ぶのがポイントです。

サポート体制が充実している製品は、万が一トラブルが発生したときやわからないことに遭遇したとき、迅速なサポートを受けられる可能性があります。課題に対してスムーズに解決することができるので、CADソフト選ぶ際の重要なポイントといえるでしょう。

建築学生におすすめのCAD6選

建築学生におすすめのCADは大まかにわけて6つあります。それぞれの製品の概要や特徴をまとめましたので、これから自分に合ったCADソフトを選びたいという方は、ぜひ参考にしてください。

VECTORWORKS

VECTORWORKSの概要

公式サイト:VECTORWORKS 

VECTORWORKSは、インテリア業界やアトリエ設計事務所など、デザイン性が重視される業態や企業で使用されているCADソフトです。実際に、小規模の設計事務所では募集要項の必須条件として提示しているところも多く、就職活動を有利に進めたいなら学生時代から使い慣れておくと便利です。

VECTORWORKSは、学生・教職員向けライセンスを提供しています。以前は学生単年度版として販売されていましたが、それは終了となり、学生・教職員向けライセンスでは、無償で利用することができます。そのため、学生はお金の負担なく、使用可能です。しかし、学生・教職員向けライセンスを使用するためには、大学院や大学、専門学校など対象となる教育機関に在学している必要があります。また、使用期限はライセンス発行日から1年間と定められています。詳細は、VECTORWORKSの学生・教職員向けライセンスをご確認ください。


VECTORWORKSに関しましては、こちらの記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

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AUTOCAD

AUTOCADの概要

公式サイト:AUTOCAD

AUTOCADは、世界中で使用されているCADソフトです。基本的に組織設計事務所の場合は、AUTOCADを使用しているところが多いため、建築学生の中にはAUTOCADを選択するという方も少なくありません。

AUTOCADは学生・教職員向けに教育期間限定ライセンスを提供しており、学生や教職員は無料で利用することができます。また、ライセンスは1年間無償となっていますが、利用資格がある限り、毎年更新しながら継続して利用することができるので、学生は長期間負担なく使用可能です。

ARCHICAD

ARCHICADの概要

公式サイト:ARCHICAD

ARCHICADは、建築家のためのBIMソフトウェアです。使いやすいユーザーインターフェースを採用し、効率的かつ直感的に使用することができます。そのため、はじめて学ぶ学生も使いやすいでしょう。

ARCHICADを販売するGraphisoftでは、教育機関向けに無償ライセンスを提供しています。そのため、学生や教職員は無料でARCHICADを使用することが可能です。ライセンスの有効期間は1年となっていますが、学業が終了するまでライセンスの更新ができます。

現在BIMを活用する日本の企業は多くありません。しかし、世界ではかなり広がっており、今後は日本でも積極的に活用される可能性があります。また、ARCHICADは学生のうちは無料で利用することができるため、将来のために使い慣れておくと便利です。

JW CAD

JW CADの概要

公式サイト:JW CAD 

JW CADは、完全に無料で利用することができる2次元汎用CADです。基本的に設計業界で使用している方は多くありません。しかし、土木や施工などの業界を中心に活用されているCADソフトです。

JW CADは、建築業界で使用されていないため、学生時代にJW CADを使い慣れたとしても業務の中でそれを活かしきれない可能性もあります。しかし、完全無料で利用できるため、少しCADを触ってみたいという方におすすめです。

Revit

Revitの概要

公式サイト:Revit

RevitはBIMに対応したCADソフトです。今後、建築業界などはBIMが積極的に活用される可能性があり、将来性が高いといえます。また、TwinmotionやLumionなどの手軽な高性能レンダリングソフト・リアルタイム連動が可能です。

Revitは、AutoCADを提供するAUTODESK社のソフトになりますので、学生は無料で利用することができます。しかし、RevitはWindowsのみに対応しており、Macでは使用することができないため、その点は注意するようにしましょう。

Rhinoceros

Rhinocerosの概要

公式サイトはこちら:Rhinoceros 

Rhinocerosは、機械のモデリングや自動車のモデリングなど幅広い業態で使用されているソフトウェアです。建築に特化したモデリング機能とは段違いの性能を持っており、非常に優れたCADソフトといえます。

しかし、建築用ソフトではないため、ARCHICADと連携して使用するのがおすすめです。

Rhinocerosは商用版だけでなく、教育版で製品の提供も行っています。商用版に比べて教育版は最大で80%オフの価格で利用可能です。また、教育版の単一ライセンスをまとめて購入することができる教育版ライセンスパックは最大で90%割引となっているため、学生が利用する場合は教育版の利用がおすすめです。


補助金を利用して、建築CADを安く購入する方法については、こちらの記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

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建築学生がCADを使用する際の注意点

CADを使用する際の注意点

建築学生がCADを使用する際、いくつかの注意点について把握しておく必要があります。最後に、それぞれの注意点について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

使用するパソコンに注意する

CADソフトは、3Dに対応している製品やBIM機能が搭載されているものなどがあります。そのようなCADソフトを使用する場合、パソコンに大きな負荷がかかるため、スペックの高いパソコンを準備しなければなりません。

基本的に多くのCADソフトは学生版を提供しており、商用版よりも安い価格で利用することができます。そのため、本来かかる費用をパソコンの購入費用に充てるなどするようにしましょう。

使いこなせるまで学ぶ

CADソフトを導入したら、使いこなせるまで学ぶようにしましょう。

CADソフトの中には、実際に現場で使用されているものも多く、同じ環境で学習を進めることができます。学生時代に使い慣れておくことによって就職後に業務の中でCADソフトを使用するとき、スムーズに扱うことが可能です。

また、CADソフトを十分に使いこなすことができれば、そのことを履歴書に書くことで就職活動時のアピールポイントにもなるので、その点も大きなメリットといえるでしょう。

短期間で効率的に学べる方法を選択する

多くのCADソフトは学生版を提供しており、学生のうちは無料で使用することが可能です。しかし、学生版は教育機関に在籍するときのみ使用できるため、使用期間に限りがあります。そのため、非効率の学習方法でCADソフトを使用していると、習得に時間がかかるため、学生版の中だけで十分に学ぶことができません。

このように、学生版には使用期限があるため、できるだけ効率的に学ぶようにしましょう。

まとめ

今回は、学生におすすめのCADや選び方、使用する際の注意点について詳しく解説しました。多くのCADソフトは、学生版を提供しており、無料で使用することができます。しかし、学生版には使用期限があるので、その中でできるだけ知識や技術を習得するためには効率的に学ぶことが重要です。

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