無料で使えるおすすめのCADを紹介!2D・3D別に選ぶポイントも徹底解説!お

  • 2023年12月19日
  • 2024年3月28日
  • コラム

CADは、Computer Aided Designの略称でコンピュータ支援設計と訳されます。簡単にいえば、コンピュータ上で図面を作成するツールです。

CADソフトの導入を検討している人の中には、無料の製品を使いたいと思われている方もいるでしょう。しかし、無料のCADソフトの中にもさまざまな種類があり、選び方に迷われる方も少なくありません。

今回は、無料で使えるおすすめのCADソフトを紹介します。選ぶ際のポイントや注意点についても紹介していますので、CADソフトの選び方に悩まれている方はぜひ参考にしてください。


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無料で使えるCADソフト7選

早速、無料で使えるCADソフトを7つご紹介します。これからCADソフトの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

Root Pro CAD Free

無料CAD おすすめ 2D 3D

公式サイト:https://www.rootprocad.com/

Root Pro CAD Freeは、Root Pro CADの無料体験版となります。基本的な作図機能やAutoCAD、Jw_Cadなどのファイルの読み込みが可能です。これにより、相互ビューアとしても使用できます。

Root Pro CAD Freeは、2次元の汎用CADソフトであり、Windows11にも対応しています。Freeは機能制限が設けられていますが、Professional版では、OLEオブジェクトの挿入機能などが搭載されており、さらに利便性が高いです。ほかのCADソフトと比べて複数の図面を部分図として利用できる他、複数のレイヤを一緒に操作できる点が大きな特徴といえるでしょう。

 

ソフトタイプ 2D
日本語のマニュアル付き あり
DXF形式の対応 あり
機能 基本的な作図機能/ AutoCAD (DWG/DXF)、Jw_Cad (jww)、sxf (P21/sfc)などのファイルの読み込み機能
用途 設計
料金 FREE:無料

Professional:19,800 円 (税抜価格 18,000 円)

Jw_cad

無料CAD おすすめ 2D 3D

公式サイト:Jw_cad

Jw_cadは、無料で使える建築設計に特化した2DCADソフトです。建具や設備などのコマンドを利用した作図設計や透明図やアイソメ図の作図などができます。無料でありながら日影図作成機能など高度な機能も搭載されているため、建築設計に必要なさまざまな機能をカバーしています。

しかし、Jw_cadはほかのCADソフトには見られない独自の操作方法が採用されています。そのため、Jw_cadで学んだ操作をほかのCADソフトに応用することができないケースもあります。また、拡張性が低いという点もJw_cadのデメリットです。

 

ソフトタイプ 2D
日本語のマニュアル付き あり
DXF形式の対応 なし
機能 2D図面作成機能/2.5D機能/日影図作成機能/天空図作成機能/建具や設備などの簡単作図機能など
用途 建築・設計
料金 無料

Fusion 360

無料CAD おすすめ 2D 3D

公式サイト:Fusion 360

Fusion 360は、CADやCAM、CAE、PCB を統合したCADソフトです。Autodesk社が提供している全世界で非常に有名なCADソフトとなっています。Fusion 360は、月額制や年額制でサービスが提供されていますが、無償体験版も提供されているため、無料で使うことも可能です。

Fusion 360は、エクセルなどに採用されているリボンメニューが使われているため、Office製品を頻繁に使用する日本企業でも直感的にわかるインターフェースとなっています。また、多彩なコマンドや豊富な機能が提供されているため、初心者から上級者までカバーしてくれるCADソフトです。

 

ソフトタイプ 3D
日本語のマニュアル付き あり
DXF形式の対応 不明
機能 3Dモデル化機能/アセンブリ機能/スカルプモード機能/レンダリング機能/アニメーション機能など
用途 設計
料金 無償体験版:無料

TINKERCAD

無料CAD おすすめ 2D 3D

公式サイト:TINKERCAD

TINKERCADは、世界中で5,000万人の利用者がいる3Dデザイン、電子工作、コーディングが可能なCADソフトです。完全に無料で提供されており、Web上で操作することができる点も大きな特徴といえるでしょう。

ビジネス向けではなく、学習向けとして使われることも多く、実際に活用すれば実践を通じて学ぶこともできます。また、広告などは表示されず、kidSAFE認証を受けているため、安全性が担保されている点もメリットです。

 

ソフトタイプ 3D
日本語のマニュアル付き 不明
DXF形式の対応 なし
機能 3D デザイン作成/リアルタイムでの共同作業/形状とテンプレートのライブラリの使用/デザインのインポートとエクスポート/教育リソースへのアクセス/デザイン共有機能
用途 3Dデザイン・電子工作・コーディング
料金 無料

AR_CAD

無料CAD おすすめ 2D 3D

公式サイト:AR_CAD

AR_CADは、無料で提供されているCADソフトです。入会費や年間費などがすべて無料となっています。CAD特有のわかりづらさを排除し、初心者でも直感的にわかるユーザーインターフェースが特徴です。また、画面上の操作が最小限で済むようにシンプルな設計を採用しています。

ユーザーインターフェースがわかりやすいだけでなく、機能も豊富なCADソフトです。また、一般的なCADフォーマットであるDXF形式にも対応しているため、作成したデザインの入出力がしやすい点も大きな特徴といえるでしょう。

 

ソフトタイプ 不明
日本語のマニュアル付き あり
DXF形式の対応 あり
機能 描画、編集ツール/3Dツール/ファイルのインポートとエクスポート/コラボレーション機能など
用途 製図
料金 無料

FreeCAD

無料CAD おすすめ 2D 3D

公式サイト:FreeCAD

FreeCADは、さまざまなサイズの3Dオブジェクトを設計するために作成されたオープンソースのCADソフトです。2D形状をスケッチしてそれをベースにオブジェクトを作成することができたり、3Dモデルから設計の詳細を抽出して高品質な図面を作成したりすることもできます。

FreeCADはマルチプラットフォームに対応しているため、WindowsやMac、Linuxに関係なく使用可能です。また、柔軟性や統合性に優れている点も特徴といえます。

 

ソフトタイプ 3D
日本語のマニュアル付き 不明
DXF形式の対応 なし
機能 モデリング/アセンブリ/図面/CAE解析など
用途 設計・建築
料金 無料

SketchUp Free

無料CAD おすすめ 2D 3D

公式サイト:SketchUp Free

SketchUp Freeは、3Dモデルを作成することができるCADソフトです。初等中等教育目的で使用する場合は無料で利用することができます。しかし、販売向けで制作するという場合は、有料の「Go」、「Pro」、「Studio」の3つのプランの中から契約する必要があります。

SketchUp FreeはWeb上で動作するため、新たにソフトウェアをPCにインストールする必要がありません。また、SKPやJPG、PNGのインポートやSTLファイルのエクスポートにも対応しています。

 

ソフトタイプ 3D
日本語のマニュアル付き 不明
DXF形式の対応 なし
機能 SketchUp Viewer アプリを使用した3Dモデルの表示/ファイルのインポート及びエクスポート
用途 無料版;教育目的

有料プラン:設計

料金 SketchUp Free:無料

SketchUp Go:119ドル/年額

SketchUp Pro:349ドル/年額

SketchUp Studio:749ドル/年額

無料で使えるCADソフトの選び方を2D・3D別に紹介

無料CAD おすすめ 2D 3D

無料で使えるCADは、このように複数の製品があります。そのため、選び方に迷われる方もいるのではないでしょうか。ここでは、無料で使えるCADソフトの選び方を2D・3D別に紹介しますので、これからCADソフトを選ぼうと考えている方は事前にチェックしてください。


2DCADと3DCADの違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています!

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2Dcadと3Dcadの違いについて

2Dの無料CADソフトの選び方

2Dの無料CADソフトの選び方は下記の通りです。

業態にマッチしているかどうか

1つ目は、そのCADソフトが自社の業態にマッチしているかどうかです。

上記でご紹介したようにCADソフトにはさまざまな種類がありますが、建築や設計、2Dデザインなど一部の目的に特化したものもあれば、汎用性の高い2DCADも存在します。それぞれの業態によって利用目的などが大きく変化するので、自社の業態に合った2DCADを選択するようにしてください。

互換性

2つ目は、互換性です。

企業がCADソフトを利用する場合、そのデータを他社と共有する場面も多くなります。例えば、作成したデータをクライアント企業まで足を運びそれをチェックしてもらうとき、そのクライアント企業が読み込めるファイル形式でなければなりません。そのため、2DCADソフトを選ぶときは、できる限り多くのファイル形式に対応しているものを選択したほうが共有はスムーズになります。

サポートの有無

3つ目は、サポートの有無です。

サポートが充実している2DCADソフトを選択したほうが、使い方がわからないときやトラブルが発生したときに柔軟な対応をしてもらいやすくなります。基本的に無料の2Dソフトはサポートが充実していないところが多いですが、そのような点も考慮すると有料プランに切り替えたあとに安心してその2DCADを使用し続けられます。

3Dの無料CADソフトの選び方

3Dの無料CADソフトの選び方は下記の通りです。

3Dソフトのタイプで選ぶ

1つ目のポイントは、3DCADソフトのタイプで選ぶことです。

3DCADは、下記の種類にわけられます。

  • ハイエンド
  • ローエンド
  • ミドルレンジ

一般的に、この中でもっとも性能が優れているものはハイエンド、初心者や学習者に適しているのがローエンド、その中間にあたるのがミドルレンジです。どのような種類を選ぶかどうかは購入を検討している企業によって異なりますが、これらを基準に選択すると自社にマッチした製品を選択できる可能性があります。

利用目的や機能で選ぶ

2つ目のポイントは利用目的や機能で選ぶことです。

2DCADと共通する部分ですが、3DCADにおいても住宅設計に特化したものなどそれぞれの製品で得意分野が異なります。そのため、自社が何を設計するために3DCADを導入するのかを考えた上で最適な製品を選択するのがおすすめです。

無料CADか有料CADはどちらがおすすめ?

無料CAD おすすめ 2D 3D

無料のCADソフトを検討している人の中には、有料のほうがいいのではないかと思われている方もいるかもしれません。また、無料と有料、実際にどちらを選んだほうがいいのか知りたいという方もいるでしょう。

本格的にCADソフトを導入したいという企業は、有料のCADを選択するのがおすすめです。無料のCADは機能制限が多く、有料のものに比べて使いづらいこともあります。そのため、有料のCADを選択したほうが結果的に作業はスムーズになる可能性があるでしょう。

しかし、料金を気にされる方もいるのではないでしょうか。そのような方は、IT導入補助金を利用するのがおすすめです。IT導入補助金を利用すれば、CAD導入時の金銭的負担を大幅に減らすことができます。将来性を考えるとIT導入補助金を利用して安くCADを導入し、効率的に作業を進められるほうがメリットは多いのではないでしょうか。


IT導入補助金の利用によるCADソフトの導入はこちらの記事で解説しています!

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IT導入補助金

まとめ

今回は、無料で使えるおすすめのCADソフトをいくつか紹介しました。CADソフトは無料のものを選択することもできますが、機能性や作業のしやすさを考えると有料のCADソフトを利用するのがおすすめです。


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また、初回相談は無料となっています。「補助金の対象になるの?」「どのツールが自社に合っているの?」など、CADや補助金に関するお悩みやご相談のある方はお気軽にお問い合わせください。