CADを初心者が独学で習得する方法やコツについて詳しく紹介

  • 2024年4月22日
  • 2024年4月22日
  • コラム

現在、何かを設計する際には、コンピューター支援設計のスキルが必要不可欠です。例えば、住宅や土木、服飾、自動車関連などさまざまな分野でCADは活用されており、多くの企業で導入されています。そのため、将来CADオペレーターとして活躍したいと考えている人やコンピューター支援設計のスキルが不可欠な分野に就職・転職したいと思われている方の中には、独学でCADを習得したいと考えている方もいるのではないでしょうか?

現在は、参考書だけでなく、Webサイトや動画コンテンツなど、独学で学ぶことができる環境が整っているため、自身の力だけでCADを習得することができる可能性があります。しかし、実際に独学を検討している人の中には、学習する前に何を準備しておけばいいのか、どのような習得方法があるのか知りたいという方も少なくないでしょう。

そこで、今回はCADを初心者が独学で習得する方法やコツについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。


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初心者が独学でCADを学ぶ前に準備すべきもの

CADを学ぶために準備するもの

初心者が独学でCADを学ぶために準備すべきものは大まかにわけて5つあります。

PC

CADは基本的にPC上で動作するため、必須のアイテムです。

CADソフトは大まかにわけて2D CADと3D CADがあり、特に3D CADは3Dモデルを扱うため、高い計算処理能力及びグラフィック処理能力がPCには求められます。また、CADプロジェクトには大量のデータが含まれるため、十分に余裕のあるメモリ、ストレージが必要です。そのため、CPUはCore i7以上、GPUはNVIDIA RTX™、メモリは32GB以上など高スペックPCを準備すると快適にCADを習得できる環境を構築することができます。

しかし、当然ですが高スペックのPCを準備する場合、高額な費用がかかるため、予算と相談しながら無理のない最適なPCを準備するようにしましょう。

CADソフト

CADソフトは、CADを学習する際に必須のアイテムです。

それぞれのCADソフトによって機能やユーザーインターフェースが異なります。そのため、就職や転職をするためにCADを習得するという方は、就職・転職先の企業が使用するCADソフトを使用するのがおすすめです。

ユーザーインターフェースや機能が同じCADソフトで学ぶことで、習得後に業務で使用するときにスムーズに扱うことができます。一方、違うCADソフトを使用する場合、使い方や機能が大きく異なるため、慣れるまでに時間がかかってしまうという点がデメリットです。

プリンター

CADソフトを使用した業務では、作図だけでなく、プリントアウトもするケースが多いです。そのため、プリンターも準備しておくと便利でしょう。

特に設計業界では作図後、ミスがないか確認をするためにプリントアウトをしてチェックを行います。これは紙にプリントアウトすることでパソコンでは見つけられないミスをチェックするためです。

しかし、プリンターの準備には費用がかかるため、大学などプリントアウトできる環境を別で用意できる方は、無理に購入しなくてもいいでしょう。

教材

一般的に初心者はCADに関する知識がまったくない状態から学習をはじめるため、基礎を身に付けるために教材は必要不可欠です。

それぞれの教材によって難易度が異なるため、初心者は基礎内容を中心に扱った教材を選択するようにします。また、現在は冊子の教材だけでなく、Webサイトや動画コンテンツなども提供されているため、自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。

練習図面

練習図面があると効率的に学習を進めることができます。

練習図面には、作図するモデルの形状と寸法線、タイトルとタイトルボックスが含まれる図面を選択するのがおすすめです。


IT導入補助金を利用して半額でCADを導入する方法については、以下の記事を参考にしてみてください。

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CAD初心者が覚えておきたい基礎用語

CAD初心者のための基礎用語

初心者が独学で学習するにあたり、先に覚えておきたい基礎用語を3つ紹介します。それぞれの基礎用語の意味を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

作図・製図

作図・製図は、設計や建築などの分野で使用される基礎用語です。主に、物体や構造物の形状、寸法などを図面上に描く作業を意味します。簡単にいえば、図面に描画することが作図や製図です。

レイヤー・画層

レイヤー・画層は、図面上の層を意味します。透明なシートを上から重ねていくイメージで、複数の要素を描き分けることができるので、修正作業がしやすいなどのメリットがあります。また、それぞれのシートを表示・非表示に設定することもできるため、不要な場合は特定の層を非表示にすることも可能です。

縮尺

縮尺とは、物体や空間を図面上で表現する際に用いる比率のことです。実際の大きさと図面上での大きさとの間の比例関係を定めるもので、設計図や製図において非常に重要な概念となります。縮尺を設定することで、設計者は実世界のオブジェクトを縮小または拡大して表現することができるので、詳細かつ正確に伝えられるという点がメリットです。

初心者が独学でCADを習得する方法3選

初心者が独学でCADを習得する方法

次に、初心者が独学でCADを習得する方法を紹介します。具体的にどのように習得すればいいのかがわかるので、ぜひ参考にしてください。

参考書を利用して独学をする

初心者はCADに関する知識がまったくない状態から学習をはじめることになるため、参考書を活用するのがおすすめです。参考書は初心者でも取り組みやすい学習方法であり、必要な知識が網羅されているため、基礎用語などはもちろんのこと、具体的な操作手順や図面の作成手順なども学ぶことができます。

初心者の場合、いきなり操作するのは難易度が高いため、参考書でコマンドの動きをまずは把握するようにしましょう。また、参考書は読んだ後に内容を素早くアウトプットすることができるため、記憶に定着しやすいという点で参考書を使用するメリットです。

Webサイトや動画を活用する

Webサイトや動画コンテンツを活用するのもおすすめです。

例えば、参考書を読んだり、CADソフトを操作したりするとき、必ずわからないことに直面します。その際に、検索エンジンを使用すれば、同じ課題を抱えた人が解決策をWebサイトで公開しているケースもあります。また、操作方法などが詳しくまとめられているWebメディアなども複数あるため、独学の際に活用すると効率的に学習を進められます。

そのほかにも現在は、動画コンテンツがWeb上に数多く公開されています。動画コンテンツは実際に動きを見ながらCADソフトの使い方などを学ぶことができるので、文字だけで学習するよりも理解しやすいです。そのため、動画コンテンツを活用すれば、スムーズに知識や技術を習得することができるでしょう。

手を動かし実際に製図をする

参考書などで基礎知識を身に付けたら、次は実際に手を動かしてひたすら作図することです。実際に図面を真似して見た目を合わしていきます。また、作図前に工程をイメージしておくと、効率的にスキルを身に付けられるでしょう。


CADを使うのに必要なPCのスペックについては、以下の記事を参考にしてみてください。

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初心者が独学でCADを習得する際のコツ

初心者が独学でCADを習得するコツ

初心者が独学でCADを習得する際のコツは大まかにわけて3つです。それぞれのコツについて詳しく紹介していきますので、最後までチェックしてみてください。

自分に最適な学習方法を選択する

CADを独学する際、まずは自分に合った学習方法を選択するのが重要です。もし、自分に合っていない方法で学習を進めてしまうと効率的に知識やスキルを身に付けられなかったり、途中で挫折してしまったりする原因となります。例えば、文字を読むのが得意ではない人が参考書を手に取り、文字ベースで学習をスタートさせてしまうと、嫌になってしまう可能性もあるでしょう。

まず、独学をはじめるときは、学習方法として何があるのかを確認した上で、自分で続けられそうな方法を選択してCADの学習をはじめるのがおすすめです。

目標を明確にする

CADを独学ではじめるときは、目標を明確にするようにしましょう。

明確な目標を持つことで、強い意志を持ち続けながら学習を進めることができます。これにより、高いモチベーションをキープすることができたり、選択した学習方法で最後まで貫くことができたりするので、目標を明確にすることは非常に重要です。

わからないことを聞ける環境を作る

最後のコツは、わからないことを聞ける環境を作ることです。

初心者がCADを学習する際は、数多くのわからないことに直面することになります。現在は、Webサイトや動画コンテンツなどがあるので、自分の力で調べて解決することができるかもしれません。しかし、検索してもヒットしない内容や自分のわからないことに対して動画コンテンツなどで明確な答えを得られない課題に直面する場合もあるでしょう。このような場合、自分の力で解決することができず、わからないままの状態で残しておくことになるため、非常に学習効率が悪くなります。

一方、わからないことを聞ける環境を構築することで、Webサイトや動画コンテンツなどから解決策を得られない課題に対しても解決することができるようになります。また、Webサイトや動画コンテンツから解決策を得る場合、自分で探す必要があります。しかし、わからないことを聞ける環境を作っておくことで、気軽に聞いて解決することができるので、その点も大きなメリットであるといえるでしょう。

まとめ

今回は、初心者がCADを独学で習得する方法について詳しく解説しました。初心者がCADを独学で学習する際は、自分に合った学習方法を選択するのがおすすめです。現在は参考書やWebサイト、動画コンテンツなどさまざまな教材があるので、それぞれの特徴を把握して自分に最適なものを選ぶようにしましょう。


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