ハイエンドのCADソフトって何がある?用途や価格帯なども含めて徹底紹介!!

  • 2023年12月22日
  • 2024年8月14日
  • コラム

設計の分野においては、CADソフトを活用するシーンが増えています。手書きに比べてコンピューターによって設計を支援してもらえるため、効率よく、精度の高い設計が可能になりました。

これからCADソフトの導入を検討されている事業者も多いかと思いますが、そもそもCADソフトには幅広い種類があり、価格も異なるためどのようなソフトを導入すべきか悩まれている方も多いでしょう。

今回は、数あるCADソフトの中でも「ハイエンドのCADソフト」について詳しく解説します。


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ハイエンドのCADソフトとは?

ハイエンドのCADソフト

ハイエンドのCADとは、1980年代に登場した歴史の長いCADソフトのことです。

また、ハイエンドのCADソフトは高い性能を持つことでも知られており、高速処理や大規模な設計にも対応しています。

そして、CAD機能だけではなく、さまざまな解析機能も備えているなど、幅広い用途で活用することができるのです。

ただし、ハイエンドのCADソフトは、高機能であるため高速処理にも対応できるようPCの性能も高くする必要があります。それによって導入コストが高くなるデメリットもあります。

ハイエンドのCADソフトの代表的なメーカーとしては、世界シェアトップクラスの人気を誇るMastercamや、トヨタ自動車やホンダなどでも採用されているCATIAなどがあげられます。


Mastercamについては、下記の記事でも詳しく紹介しているのでそちらも併せてご覧ください。

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ハイエンドのCADソフトの用途

ハイエンドのCADソフトは、他の種類に比べて機能面に優れているため、細かな設計等にも活用されています。例えば航空機や自動車、家電など、部品点数が多いような複雑な設計にも難なく対応できるのがハイエンドのCADソフトです。

また、ただ単に機能が豊富にあるだけではなく、大規模アセンブリでも高速処理が可能です。そのため、リードタイムの短縮や効率化にもつながります。特に製造の分野では効率化が重要になるため、このようなシーンで活用されることが増えています。

その他にも、チームで設計する際にもハイエンドのCADソフトは役立ちます。理由としては連携機能がしっかりとしているため、開発から設計、解析までの共有も可能にしています。

特に企業規模でCADソフトの導入を検討しているなら、やはりハイエンドのCADソフトを選ぶと後悔はないでしょう。

ハイエンド以外の種類とは

CADソフトにはハイエンド以外の種類として、ミッドレンジとローエンドCADがあります。種類について知りたい方のために、ハイエンド以外についても軽く紹介します。

ミッドレンジCAD

ミッドレンジCADは、簡単に説明すると中間クラスのソフトです。ハイエンドに比べて低価格であることがメリットとなりますが、機能は劣る部分があります。

しかし、ミッドレンジCADは設計に必要な主要機能はしっかりと備わっているため、設計のみに活用するのであれば不便さは一切感じません。

ミッドレンジCADの代表的なソフトとしては、SolidWorksFusion360などがあげられます。

ローエンドCAD

ローエンドCADは、2010年代半ば以降、急速に増えたCADソフトのことです。特徴としては個人ユーザーでも購入しやすい数万円クラスに設定されているものが多く、中には無償で利用できるものまであります。

ただし、あくまでもCADソフトに触れてみたいユーザー向けに開発されているため、ミッドレンジCADと比較しても機能面は劣ります。そのため、企業レベルで導入するとなると、少々厳しいクラスとも言えるでしょう。

ローエンドCADの導入を検討されている場合は、しっかりと機能面や操作性をチェックし、快適に扱えるか確認することが大切です。

ハイエンドのCADソフトのメリット

ハイエンドのCADソフトを導入することで、さまざまなメリットが得られます。ここではなぜハイエンドのCADソフトが導入されているのかそのメリットを紹介します。

作業の効率化につながる

CADソフトを活用することで、手書きでの設計を行う必要がなくなるため、効率化につながります。

しかし、どのようなCADソフトを導入しても効率化につながるのかというとそうではありません。

やはりハイエンドのCADソフトのように性能が優れているものに関しては、より複雑な設計を簡単なものにしてくれますし、処理も速いのでスムーズな作業を実現できます。

ミッドレンジやローエンドに比べて作業がより快適になるので、効率を求めるならハイエンドのCADソフトがおすすめです。

設計品質の向上

ハイエンドのCADソフトは、詳細なモデリングから精密な寸法設定、さらにはシミュレーション機能も高度なものになっています。

特に航空機や自動車、建築といった安全性の高さが求められる分野については、設計品質が非常に重要な部分となります。

これらのことからも、精密な部品の設計等を行う場合は、品質向上のサポートもしてくれるハイエンドのCADソフトがおすすめと言えるでしょう。


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ハイエンドのCADソフトの価格帯について

ハイエンド CAD 価格帯

ハイエンドのCADソフトは、複雑な設計が求められる業界で幅広い使用されているCADです。

その高度な設計から、ミッドレンジやローエンドCADソフトに比べると導入コストはどうしても高くなってしまいます。

ここでは特に有名な人気のハイエンドのCADソフトの価格帯について下記の表で紹介しているので、どのくらいの価格で導入できるのか知りたい方は参考にしてください。

ソフトウェア名使用業界価格帯
Mastercam自動車・製造98万円~350万円前後
CATIA航空機、自動車、宇宙事業160万円~540万円
Creo Paramatoric自動車、家電業界114万円~120万円

上記がハイエンドのCADソフトの中でも特に人気のあるメーカーです。価格帯についてはメーカーの中でもどのような製品を選ぶかによって異なるため、詳しくは公式サイトなどをチェックしてください。

上記の3つのメーカーの中でも、Mastercamはより幅広い業界から愛されているハイエンドのCADソフトです。

下降の自由度が高く、あらゆる製品の設計に対応しているため、例えば製造業などで幅広い製品の受注を受けている中小企業等には特におすすめのCAD/CAMソフトとなっています。

ハイエンドのCADソフトの注意点

ハイエンドCAD 注意点

ハイエンドのCADソフトは、導入することで設計の大きなサポート役となってくれるため、業務効率を大幅に上げることができるでしょう。

しかし、注意する際にはいくつか注意点もあります。導入後に後悔しないためにも注意点をしっかりと把握しておきましょう。

導入コスト

ハイエンドのCADソフトの注意点としては、やはり価格が高いことです。ミッドレンジやローエンドと比べると導入コストが高くなるため、予算もしっかりと検討しながら導入する必要があります。

しかし、導入コストについては、後ほど紹介する方法を活用することで、大きく負担を抑えることが可能なので、詳しくは後述する見出しをご覧ください。

計画的な導入を考える

ハイエンドのCADソフトを導入する際によくある失敗としては、計画的な導入を行っていないことです。

例えばこれまで手書きで設計をしていた場合、CADソフトを導入するとなると操作にも慣れる必要がありますし、ハイエンドCADソフトとなるとその分高性能なので、より慣れるまでに時間がかかることとなります。

そのため、ハイエンドのCADソフトを導入する際にはできる限り体験版を利用し、使用する従業員がスムーズに作業に取り掛かれる状態となってから導入することがおすすめです。

また、選ぶ際には導入後のサポート体制も重視しましょう。

サポート体制が整っていれば、万が一導入に困ってもサポートしてくれますので、安心して導入できます。

機能面や性能、価格等も大切ですが、スムーズに導入できる体制を整えておくなど、計画的な導入を考えることも大切です。

PCスペックについて考える

ハイエンドのCADソフトは、高性能であることからPCにかかる負担も大きなものとなります。通常の事務用PCでは対応していないことがほとんどなので、自社のPCスペックも事前に調べながら導入しなければなりません。

万が一対応していないスペックとなると快適な操作ができないので注意しましょう。

ハイエンドのCADソフトの導入負担を抑える唯一の方法

ハイエンド CAD 補助金

先ほどは、ハイエンドのCADソフトの価格は高く、導入にかかる負担が大きいことを紹介しました。

安くても100万円以上は必要になるため、予算的に導入できないと悩んでいる事業者も多いかと思いますが、現在であれば導入を支援してくれる「補助金」を活用できます。

補助金と言っても種類がたくさんありますが、その中でもおすすめなのが「IT導入補助金」です。

IT導入補助金を活用することで、CADソフトの導入にかかる費用を国が支援してくれるので、融資などで負担が大きくなることもありません。

補助額は通常枠のA類型で最大5~150万円を支援してもらえるので、IT導入補助金を利用することで、ハイエンドのCADソフトをミッドレンジやローエンドCADソフトの価格で導入できる可能性があります。

IT導入補助金は、現在であればまだ活用ができるため、ハイエンドのCADソフトの導入コストを大きく抑えたいと考えている事業者は、ぜひこの機会に活用を検討してください。


また、IT導入補助金に関する詳しい内容は、下記の記事でも詳しく紹介しているのでそちらも併せてご覧ください。

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IT導入補助金

まとめ

今回はハイエンドのCADソフトの概要から用途、価格帯までご紹介しました。ミッドレンジやローエンドと比べると価格は高くなりますが、その分性能に優れ、設計を効率よく行えるメリットがあります。

ハイエンドのCADソフトは、現在であればIT導入補助金を活用することで安く導入することが可能です。


補助金は申請など複雑な作業があるため避けられる方もいますが、CADジャンクションではこうした悩みを解消できるよう、CADソフトの選定の支援から申請サポートまでトータルで対応しています。

ハイエンドのCADソフトの導入で悩まれている事業者様は、ぜひお気軽にご相談ください。

また、初回相談は無料となっています。「補助金の対象になるの?」「どのツールが自社に合っているの?」など、CADや補助金に関するお悩みやご相談のある方はお気軽にお問い合わせください。