CADが向いている人・向いていない人の特徴は?必要な資格やスキルとは?

  • 2024年6月15日
  • 2024年6月15日
  • コラム

現在、CADはさまざまな業界で活用されており、実際にCADオペレーターを募集している求人も多いです。そのため、CADを使ってお仕事ができる場所を探している方もいるのではないでしょうか?

しかし、CADをうまく使いこなすためには、さまざまなスキルや知識、経験が求められます。また、人によって向き・不向きがあるので、これからCADオペレーターを目指すという方は、あらかじめ知っておくと便利です。

そこで、今回はCADオペレーターの概要やCADが向いている人の特徴などについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。


CADジャンクションでは、お客様に最適なCAD/CAMの無料診断を行っています。下のボタンよりフォームに回答してご利用ください。

そもそもCADオペレーターとは?

CADオペレーターに関する概要

CADオペレーターとは、建築や機械設計など幅広い分野でCADを使用し、設計図を作成する人のことです。主に、CADソフトを操作し、設計士やデザイナーの指示に従って図面を作図したり、修正したりします。簡単にいえば、設計が必要な現場で設計図を作成する人がCADオペレーターです。

近年、CADオペレーターの需要は右肩上がりで増加しており、人手不足も深刻になっている職業です。そのため、未経験のCADオペレーターを採用している企業も存在します。また、CADオペレーターは主婦・主夫のセカンドキャリアとしても注目されている職業です。

CADソフトとは?

CADソフトとは、コンピューター支援設計のことで、設計図をPCで作成できるようにしたソフトウェアのことです。従来、設計図は手書きで作図されるのが一般的でした。しかし、現在は幅広い業界でCADソフトが使われており、手書きで作図する機会は減少しています。

CADソフトは、大まかにわけて2次元CADと3次元CADにわけることができます。2次元CADは、その名の通り2次元で設計図を作成するソフトウェアです。一方、3次元CADは立体的に建物や製品を設計する際に使われます。3次元CADで作成された設計図は、視覚的にわかりやすく、3Dから2次元の設計図を作成することができる点もメリットです。

また、CADソフトには汎用型と特化型があります。汎用型は幅広い業界で使用できるようにさまざまな機能が搭載されたCADソフトのことです。一方、特化型は特定の分野に特化した設計を行うための機能やテンプレートが充実している点が特徴になります。


CADオペレーターの仕事内容に関しましては、以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。

関連記事

CADオペレーターの仕事に興味があるという方もいるのではないでしょうか?CADオペレーターは、CADと呼ばれるソフトを使用して製品の図面を作成するお仕事です。ものづくりの基となる図面の作図を行うため、製造業において欠かせない存在となってい[…]

CADについての概要

CADが向いている人の5つの特徴

CADが向いている人の特徴

CADが向いている人の特徴は、大まかにわけて5つあります。それぞれの特徴について詳しく解説しますので、自分が向いているか把握したいという方は、ぜひチェックしてみてください。

集中力が高く、細かい作業が好きな方

集中力が高く、細かい作業が得意な人はCADが向いている可能性があります。

CADオペレーターは、長時間PCと向き合って作業をすることが多いです。また、細かい作業が中心にとなります。

もし、長時間PCと向き合って集中し続ける力がない場合、設計図を間違えてしまう可能性があります。また、作図は1ミリの誤差も許されませんし、細かな違いに気づける力も必要です。そのため、細かい作業が好きな人でないと続けられない可能性があります。

管理能力が高い人

管理能力が高いという人は、CADに向いている可能性があります。

CADで設計図を作成する際、基本的には納期に沿って作業が行われます。CADオペレーターの納期は、仕様の設計から実際の製品が完成するまでのすべての工程の進捗により変化するため、CADオペレーターは納期や進捗を確認しながら作業を進めていくことが重要です。また、自分で優先順位をつけながら設計図を作図する必要もあるため、管理能力が求められます。

例えば、設計図の作成は一人で行うのではなく、チームで進めるケースが多いです。それぞれのCADオペレーターで担当する箇所は異なりますが、納期に余裕があるときはプロジェクト全体の状況を把握して臨機応変に仕事を進める必要があります。また、スケジュールに余裕がないという場合は、上司に相談して調整することも重要です。さらに、CADオペレーターは一人で複数のタスクをこなすことも多いため、それぞれのタスクの納期を把握しおながら作業を進める必要もあります。

図形や数字が得意な方

図形や数字が得意な人は、CADオペレーターに向いている可能性があります。

建築業界や機械設計において、2次元CADを使用する現場も多いため、平面図を作成する機会は少なくありません。CADオペレーターは、目の前にないものを図面する力が必要になるため、空間認識能力が必要です。もし、図面や数字が得意ではない場合、設計士やデザイナーが要求している図面がどのようなものなのか想像することができないため、図面を作成することができません。そのため、図面や数字が得意な人のほうがCADオペレーターに向いているといえます。

また、状況によっては図面の寸法を測定したり、計算したりして作図する機会もあるため、数字や計算能力が高いと有利です。

コミュニケーション能力が高い人

コミュニケーション能力が高い人は、CADオペレーターに向いているといえます。

CADオペレーターは、PCの前で黙々と作業する仕事と思われる方もいるでしょう。しかし、設計士やデザイナーと打ち合わせをしながら作図を行うため、頻繁にコミュニケーションを取ります。

もし、コミュニケーションを取らずに作図を進めてしまうと、CADオペレーターと設計士の間に認識違いが生まれてしまい、設計士の意図を図面に落とし込むことができません。これにより、修正作業に時間を取られてしまい、効率的に作図ができない可能性もあるでしょう。逆に、コミュニケーション能力が高い人は、設計士と綿密に打ち合わせをしながら意図を設計図に反映させられるため、CADオペレーターに向いている可能性が高いです。

手に職を付けたい方

手に職を付けたい方は、CADオペレーターに向いています。

CADは、建築や土木、機械など幅広い分野で必要不可欠なソフトウェアです。もし、CADオペレーターがいない場合、設計図を作成することができないため、業務を遂行する上で必要な人材となります。

CADが使われている業界は幅広く、業務を遂行する上で必要不可欠となるため、CADオペレーターを目指すことで就職や転職がしやすくなる可能性があります。もちろん、採用されるためにはCADのスキルや経験が求められますが、CADを習得すれば手に職を付けられるため、大きなメリットになるといえるでしょう。

CADをうまく使いこなすために必要なスキル

CADをうまく使いこなすためには、さまざまなスキルが求められます。ここでは、具体的にどのようなスキルが必要になってくるのか解説していきますので、CADのスキルを身に付けたいという方は、ぜひ参考にしてください。

PCの基本的なスキル

CADを使いこなすためには、基本的なPCのスキルは必須となります。

CADオペレーターは、PCを操作して仕事をします。そのため、タイピングなどPCを操作するための基本的なスキルは必須です。また、職場ではWordやExcelなどOffice系のソフトは使えて当たり前という風潮があるため、あらかじめ慣れておくようにしましょう。

そのほかにも職場によっては建築や設計に関わるプレゼン資料の作成を依頼されるケースもあります。そのため、PowerPointやIllustratorなどのソフトを使いこなせるようにしておくのもおすすめです。

CADソフトのスキル

CADを使いこなすためには、CADソフトのスキルは必要不可欠です。

例えば、CADソフトのユーザーインターフェースに慣れることはもちろんのこと、オブジェクトスナップや図形の選択方法、直交モードや極スナップなどの使い方などをマスターしなければなりません。

CADソフトのスキルを身に付けることで、就職や転職時に即戦力として働くことができます。また、資格などを取得しておくことで、採用してもらえる可能性も高くなるでしょう。

業務を遂行する業界に精通した知識

業界に精通した知識を身に付けることも重要です。

例えば、建築関係のCADオペレーターになるためには、業界や製作物に関する知識が求められます。これらの知識は働きながら身に付けていくこともできますが、あらかじめ知識として身に付けていれば、スムーズに業務を遂行することができるでしょう。


CADを初心者が独学で習得する方法に関しましては、以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧下さい。

関連記事

現在、何かを設計する際には、コンピューター支援設計のスキルが必要不可欠です。例えば、住宅や土木、服飾、自動車関連などさまざまな分野でCADは活用されており、多くの企業で導入されています。そのため、将来CADオペレーターとして活躍したいと考[…]

CADを初心者が独学で習得する方法

CADソフトを使って仕事をするためには?

CADソフトを使って仕事をするための方法は3つです。それぞれの方法について詳しく解説します。

客観的に証明できるスキルを身に付ける

CADオペレーターとして働くためには、CADのスキルを客観的に証明する必要があります。そのため、CAD利用技術者試験や建築CAD検定試験資格などを取得するとCADオペレーターとしての仕事に就きやすくなるでしょう。

資格を取得することで、第三者にCADのスキルをアピールすることができます。就職や転職活動を有利に進められる可能性も高くなるため、スムーズにCADオペレーターになりたいという方は、資格を取得するのがおすすめです。

専門学校に通う

専門学校に通いスキルを学ぶことでCADを使った仕事に就きやすくなります。

専門学校はCADのスキルを学べるだけでなく、就職支援も実施しています。これにより、卒業後の就職先を確保することができるので、スムーズにCADオペレーターとして働くことができるでしょう。

未経験でも採用してくれる求人に応募する

未経験でも採用してくれる求人に応募してCADオペレーターになることも可能です。

求人の中には未経験のCADオペレーターを募集しているところもあります。そのような企業では研修などが設けられているケースもあるため、未経験からCADオペレーターになって働くこともできるでしょう。

まとめ

今回は、CADが向いている人の特徴やCADオペレーターに求められるスキルなどについて解説しました。CADオペレーターの仕事は非常に繊細で集中力が求められる職業です。また、コミュニケーション能力や管理能力なども必要になってきますが、現時点でそのような能力がないという方でもこれから身に付けていくことでCADオペレーターに向いている人物像に近づくことができるでしょう。


CADジャンクションでは、IT導入補助金を用いたCAD/CAMの導入支援を行っています。補助金を活用することで通常の半額でツールを導入することができます。お客様のお悩みのヒアリングをもとに最適ツールのご提案、補助金の申請、ツールの導入まで一気通貫でサポートさせていただきます。

また、初回相談は無料となっています。「補助金の対象になるの?」「どのツールが自社に合っているの?」など、CADや補助金に関するお悩みやご相談のある方はお気軽にお問い合わせください。