3次元CADソフトSOLIDWORKSとは?おすすめ商品もご紹介!

  • 2024年3月13日
  • 2024年3月14日
  • コラム

現在、機械や部品、建築物の設計図を作成する企業はCADソフトを使用しています。従来においては、直接手書きで設計図を作成するのが一般的でした。しかし、現在はIT技術の進歩などによりCADソフトを使用し、業務効率化などを図っている企業が多くなっています。

CADソフトの中には、2次元だけでなく、3次元のソフトも数多く提供されています。3次元のCADソフトは3Dモデルで完成形を表示させられるので、誰が見てもわかりやすいという点が特徴です。また、不要な試作品を減らすことができたり、製品品質が向上したりするなどのメリットがあるため、3次元CADソフトの導入を進める企業も少なくありません。

しかし、実際に3次元CADソフトの導入を行う際は数多くの製品の中から選択しなければなりません。そのため、製品選びに迷われている方も多いのではないでしょうか?

今回は、3次元CADソフトの代表的な製品「SOLIDWORKS」の概要や特徴などについて紹介します。製品選びに迷われている方は、ぜひ参考にしてください。


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SOLIDWORKSとは?

SOLIDWORKSについての概要

公式サイト;https://www.solidworks.com/ja

SOLIDWORKSは、Dassault Systèmes SolidWorks Corporationが提供している3次元CADソフトです。製品の設計や解析、製造に至るまでのプロセスをサポートしています。機械設計用の3次元CADソフトウェアであり、3次元設計や製品設計、図面作成などさまざまな機能を兼ね備えている点が特徴です。また、さまざまな業界に使用されており、SOLIDWORKSを活用することで、製品開発時間の短縮やコスト削減などさまざまな効果を期待できます。

1993年に設立されたSolidWork社は、創業時から「使いやすい」、「安価な価格」が製品ポリシーとなっていました。1997年にダッソー・システムズによって買収されましたが、創業時から掲げている製品ポリシーは今現在も変わっていません。

現在、SOLIDWORKSは個人や中小企業、大企業に至るまでさまざまな企業で活用されている3次元CADソフトです。また、ビジネス分野だけでなく、工業高校など教育機関向けのライセンスも提供されており、授業や実習で導入しているところも少なくありません。

SOLIDWORKSの5つの特徴

SOLIDWORKSの特長

SOLIDWORKSには大まかにわけて5つの特徴があります。早速、それぞれの特徴について詳しくチェックしていきましょう。

低価格かつ高機能な3次元CAD

前述した通り、創業時から安価なコストで提供することが製品ポリシーとなっているため、現在でもほかの3次元CADソフトに比べて低価格な料金設定が大きな特徴です。

また、コストが抑えられているのにもかかわらず、機能が非常に豊富となっています。機能が多く価格が比較的安価なため、コストパフォーマンスが良い製品です。

機能性や操作性に優れている

SOLIDWORKSは機能性や操作性に優れている3次元CADソフトです。

SOLIDWORKSは、3Dソリッドモデリングや表面モデリングなどの設計及びモデリング機能はもちろんのこと、静的解析や熱解析などのシミュレーション機能、技術コミュニケーションなどさまざまな機能が内蔵されています。これにより、製品開発のプロセスの中で不便さを感じることは少なく、スムーズな設計を実現することができます。

また、SOLIDWORKSは操作性に優れている3次元CADソフトです。SOLIDWORKSは、Windowsに準拠したソフトウェアとなっており、リボン形式のツールバーやメニューバーなど、普段Windowsを使用している方にとって見慣れたユーザーインターフェースを採用しています。これにより、直感的に使用することができるので、その点もSOLIDWORKSの大きな特徴であるといえるでしょう。

導入実績が豊富

SOLIDWORKSは導入実績が豊富な点も特徴です。

SOLIDWORKSは3次元CADソフトの中でも歴史が長く、すでに多くの企業に使用されている3次元CADソフトとなっています。2019年度時点で3次元CAD市場の半数をSOLIDWORKSは占めており、その点からも導入されている3次元CADソフトであることがわかります。また、市場や業界からも高く評価されており、その点もシェアの割合を増やしている理由のひとつです。

ユーザーの要望に合わせた機能強化を実施

SOLIDWORKSは、元々存在する機能からさらに強化した機能を追加し、ユーザーの要望にできるだけ応えてくれる3次元CADソフトです。

SOLIDWORKSは、随時新機能を追加し、さらなるパワーアップを図っています。機能強化はユーザーのニーズに沿って行われているため、徐々に利便性が向上されています。

機能強化で更に便利に使用できるようにしてくれるため、その点もSOLIDWORKSの大きな特徴といえるでしょう。

カスタムツールに対応

SOLIDWORKSはカスタムツールに対応してくれる3次元CADソフトです。

豊富なパートナー製品やカスタムツールに対応してくれるため、それぞれの企業が独自の開発プロセスなどに合わせてSOLIDWORKSを使用することができます。自社のシステムと連携して運用することができるので、その点もSOLIDWORKSの大きな特徴です。


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SOLIDWORKSを使用してできること

SOLIDWORKSをしゆ押してできること

SOLIDWORKSを導入してできることは大まかにわけて4つです。それぞれのできることについて詳しく解説します。

あらゆる分野の設計が可能

SOLIDWORKSは、あらゆる分野の設計ができる3次元CADソフトです。

建築や機械工学、車など設計が必要な分野は多岐にわたります。SOLIDWORKSは、板金や溶解、配線システムなどそれぞれの分野に特化した専用ツールが提供されているため、さまざまな分野で専門的な設計をサポートしてくれる3次元CADソフトです。

3Dモデルとリンクした2D図面の作成

3Dモデルとリンクした2D画面が作成できます。

SOLIDWORKSは、3Dモデルを作成すると自動的に2D図面が制作されます。これにより、3Dモデルを作成後に、2D図面を改めて制作する必要がないので、非常に効率的です。

また、SOLIDWORKSは制作した3Dモデルに編集を加えると、2D図面上でも寸法や部品表などが同時に変更されます。3Dモデルと2D図面のリンクによって編集をした際も自動で変更内容が反映されるので、3Dモデルと図面の相違が発生しない点もメリットです。

局面の多い3Dモデルの作成が可能

SOLIDWORKSは局面の多い3Dモデルを作成できます。

3次元CADソフトの表現には、サーフェスと呼ばれるものがあります。これは、意匠表現を表す表示方法のことで、実際に使用すると複雑な自由局面の作図が可能です。

そして、SOLIDWORKSにはサーフェスの機能が非常に優れている3次元CADソフトです。車のボディなど局面の多い3Dモデルを制作する際には非常に適しているため、その点もSOLIDWORKSの大きなメリットといえるでしょう。

データの管理が容易

SOLIDWORKSはデータ管理がしやすい3次元CADソフトです。

業務の中でSOLIDWORKSを使用し続けると膨大なデータが蓄積されます。確認をしたり、編集をしたりする際、その膨大なデータの中から目的のデータを見つけ出さなければなりません。その設計図を作成した人であれば、データを探し出すことは容易です。しかし、作成者以外の人にとっては何の図面なのかを判別することが難しいケースもあるでしょう。

SOLIDWORKSは、データに対して詳細情報や属性情報などのプロパティ設定が設けられており、データをわかりやすく管理することができる機能があります。これにより、作成者以外も目的のデータを容易に見つけ出すことができたり、管理がしやすかったりするので、利便性が高い3次元CADソフトです。

SOLIDWORKSのおすすめ商品3選

SOLIDWORKSのおすすめ商品

SOLIDWORKSのおすすめの商品は3つあります。それぞれの製品の特徴などについて詳しく解説します。

SOLIDWORKS Standard

SOLIDWORKS Standardは、3DCADソフトの基本機能が内蔵されたソリューションパッケージです。Windowsに完全準拠したインターフェースを採用しており、非常に使い勝手の良い商品になります。また、3次元形状作成機能を使用できるため、意匠形状や板金形状などを1回の操作で作成することが可能です。

SOLIDWORKS Standardは、多彩なアセンブリ機能や自由自在に連動する図面化機能を有している点も特徴です。多彩なアセンブリ機能では、製品を組み立てる感覚で直感的にアセンブリを構築できます。また、干渉確認や機構確認などの検証も可能です。自由に連動する図面化機能では、3Dモデルを作成すると自動で2D図面が制作される機能になります。

SOLIDWORKS Standardのライセンス価格はスタンドアロンが1,035,000円、ネットワークが1,232,000円です。

SOLIDWORKS Professional

SOLIDWORKS Professionalは、3次元設計をStandardよりも推進する機能が備わったパッケージです。Standardでは、CAD基本機能などの使用が可能になりますが、Professionalはさらにデザインコミュニケーションや部品の加工コスト検証、標準部品ライブラリなどさまざまなツールが内蔵されています。Standardの上位プランであり、できることがさらに増えて設計者に充実した支援を提供してくれるでしょう。

SOLIDWORKS Professionalは、プレゼンテーションツールを使用できたり、標準ライブラリが装備されていたりします。ライセンス価格はスタンドアロンが1,239,000円、ネットワークが1,475,000円です。

SOLIDWORKS Premium

SOLIDWORKS Premiumは、設計検証まで実現する最高峰のパッケージです。PremiumはSOLIDWORKSが提供するすべての機能を利用することができます。

SOLIDWORKS Premiumを使用すれば、効率的な曲名形状の作成が可能です。製品上で使用する布や革の形状など、曲面サーフェスを平坦に展開した状態で容易に再現することができます。

また、本格的な解析ツールによる検証ができる点も特徴です。SOLIDWORKS Premiumでは、SOLIDWORKS Simulationの線形静解析の機能を抽出したツールの使用が可能です。これにより、アセンブリの応力やひずみの検証を行うことができます。

SOLIDWORKS Premiumのライセンス価格は、スタンドアロンが1,659,000円、ネットワークが1,975,000円です。


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まとめ

今回は、SOLIDWORKSの概要や特徴について詳しく解説しました。SOLIDWORKSはWindowsに準拠したユーザーインターフェースを採用しており、使いやすい点が特徴ですい。また、機能が充実しており、さまざまな設計に活用することができます。


このように、SOLIDWORKSは魅力が多い3次元CADソフトになりますが、導入を検討されている方の中には、コストの負担が気になる方もいるのではないでしょうか?

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