DXFの文字化けを直す|原因5つと対処の順番

受け取ったDXFを開いたら、文字が「???」になっている。四角が並んでいる。こちらから送ったら相手先で化けたと言われた。

DXFの文字化けには原因がいくつかあり、症状を見れば原因を絞り込めます。この記事では、原因を発生の多い順に並べ、確認する順番で整理します。

まず症状を見分けてください

症状ほぼ確実な原因対処の方向
「???」や意味不明な記号文字コードの不一致書き出し側の文字コードを変える
四角(□)が並ぶフォントがPCにないフォントの置き換え設定
一部の文字だけ化ける環境依存文字・記号該当文字を標準的なものに直す
文字が消えているDXFのバージョン差、または図形化書き出しバージョンを下げる
大きさや位置がずれる寸法スタイル・文字スタイルの不一致スタイル設定を確認

「???」と「□」は別物です。ここを取り違えると、直らない対処を繰り返すことになります。

原因1:文字コードの不一致(最も多い)

DXFの日本語は、Shift_JISかUTF-8のどちらかで保存されています。書き出した側と開く側で想定が違うと、文字が「???」や記号の羅列になります。

対処の順番

  1. 送り手に、書き出し時の文字コードを変えてもらう(最も確実)
  2. それが難しい場合、自分のCAD側に文字コードの指定があれば切り替えて開き直す
  3. それでも駄目なら、テキストエディタで文字コードを変換して保存し直す

3の方法を試す前に、必ず元のファイルを別名で残してください。DXFはテキスト形式なので編集できますが、保存の仕方によっては図形の情報が壊れます。

古いCADとのやり取りではShift_JISが求められることがあり、新しい環境どうしならUTF-8で揃うことが多くなります。取引先ごとにどちらなのかを記録しておくのが最終的な解決になります。

原因2:フォントがPCにない

四角(□)が並ぶ場合はこれです。文字データ自体は生きているので、選択すれば内容は読めます。

対処は2つです。

  • CAD側でフォントの置き換えを設定する(存在しないフォントを、手元にあるフォントに読み替える)
  • 送り手に標準的なフォントで作り直してもらう

自社から送る場合は、装飾的なフォントや後から追加したフォントを使わないことが予防になります。相手の環境にあるとは限らないためです。

原因3:環境依存文字・記号

丸数字、ローマ数字、単位記号、一部の旧字体などは、環境によって表示されません。一部の文字だけが化けている場合はこれを疑ってください。

図面内で使う記号は、あらかじめ社内で使ってよいものを決めておくと再発しません。

原因4:DXFのバージョン差

DXFにはバージョンがあり、新しいバージョンで書き出したものを古いCADで開くと、対応していない要素が欠けます。文字が消える、マルチテキストが分解される、といった症状です。

相手の環境が分からない場合は、古めのバージョンで書き出すほうが安全です。表現力は落ちますが、開けないより確実です。形式そのものの性格はCADのファイル形式「DXFファイル」とは?CADでの利用方法と対応ソフトを解説で整理しています。

原因5:文字スタイル・寸法スタイルの不一致

文字化けとは少し違いますが、大きさや位置がずれる場合はスタイル設定が原因です。書き出し側で使っているスタイルが、開く側に存在しないと既定値に置き換わります。

寸法値が読めなくなると図面として成立しないため、受け取ったら寸法が正しく表示されているかを必ず確認してください。

確認する順番(まとめ)

順やること
1症状を見分ける(「???」か「□」か、一部か全部か)
2元のファイルを別名で保存しておく
3送り手に文字コードとフォントを確認する
4自分のCAD側の設定(文字コード指定・フォント置き換え)を試す
5直ったら、寸法と文字が元図と同じか目視で確認

5を飛ばさないでください。文字が読めるようになっても、内容が変わっていないとは限りません。

毎回起こさないために

取引先ごとに、次の3つを記録して1枚の表にしておいてください。案件のたびに設定し直していると、担当者が変わったときに必ず再発します。

  • 書き出し時の文字コード(Shift_JIS/UTF-8)
  • 使用するフォント(相手の環境にあるもの)
  • DXFのバージョン

一度作れば、以降は設定を選ぶだけになります。社外とのデータの渡し方全般は建設業のCAD選び|施工管理で失敗しない進め方でも触れています。

それでも直らない場合

元のCADで作り直してもらうのが最終手段です。ただし、やり取りのたびに毎回化けているなら、その組み合わせ自体に無理があります。

受け取る図面の形式が固定されているなら、その形式を正しく扱えるCADに寄せたほうが、長期的には時間もコストも抑えられます。製品ごとの対応形式はCAD製品データベース(53製品)で確認できます。

よくある質問

受け取ったDXFの文字が「???」になっています。直せますか

多くの場合は直せます。文字コードの不一致が原因なら、送り手に書き出し時の文字コードを変えてもらうのが最も確実です。こちら側だけで対処する場合は、テキストエディタで文字コードを変換してから開き直す方法がありますが、図形に影響が出ることがあるため必ず元ファイルを残してから試してください。

文字が四角(□)で表示されるのはなぜですか

文字コードではなくフォントの問題です。そのフォントが自分のPCに入っていないため、代替フォントで表示されています。CAD側でフォントの置き換え設定を行うか、送り手に標準的なフォントで作り直してもらってください。この状態は文字データ自体は生きているので、選択すれば内容は読めます。

こちらから送ったDXFが相手先で文字化けすると言われました

書き出し時の文字コードと、使用しているフォントを確認してください。相手の環境が古いCADの場合、Shift_JISでの書き出しが求められることがあります。また、装飾的なフォントや自社で追加したフォントは相手の環境に存在しないため、標準的なフォントに置き換えてから書き出してください。

文字化けを毎回起こさないようにするには

取引先ごとに、書き出し時の文字コード・フォント・DXFのバージョンを記録して、テンプレートにしておくことです。案件のたびに設定し直していると、担当者が変わったときに再発します。社内で1枚の表にまとめておけば、以降は設定を選ぶだけになります。

まとめ

DXFの文字化けは、まず症状を見分けることから始まります。「???」なら文字コード、「□」ならフォント。ここを取り違えると、直らない対処を繰り返します。

対処は送り手側で直してもらうのが最も確実です。自分の側で直す場合は、必ず元ファイルを残し、直った後に寸法と文字を目視で確認してください。

そして再発を防ぐには、取引先ごとの文字コード・フォント・バージョンを記録しておくこと。これが結局いちばん効きます。

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