MacBook向けのCAD3選!Windowsとの比較や安く導入する方法も解説!

  • 2025年8月29日
  • 2025年8月29日
  • コラム

建築設計や製品開発の現場では、設計作業をする際にCADを使用しているところが多いです。CADは、Computer-Aided Designの略称で、コンピューター支援設計を意味します。単に、2D図面を作成できるソフトだけでなく、現在は3DCADなども登場し、さらに建築設計や製品開発の利便性が向上しています。

CADソフトを使用する場合、WindowsのPCで作業することをイメージされる方もいるかもしれません。しかし、現在はMacBookでCADを扱いたいという企業も少なくないでしょう。MacBookは、多くのクリエイターやエンジニアに支持されているOSでさまざまな企業や業界に普及しています。しかし、CADソフトはWindows向けに開発されたものが多く、Macでも快適に使えるCADソフトはあるのか疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回はMacBookユーザーにおすすめのCADソフトを3つ厳選してご紹介します。また、MacBookをCADソフトで使う際の注意点などについても解説しますので、興味がある方は、ぜひ参考にしてください。


CADジャンクションでは、補助金を活用したCADの導入支援を実施しています。申請手続きなどはCADジャンクションが代行するため、負担少なくさらに半額で導入できます。興味がある方は、下記からお気軽にご相談ください。

MacBookでCADは使用できるのか?

MacBook CAD

はじめに、MacBookでCADを使用することはできるのでしょうか?結論から言えば、MacBookでCADを使用することは可能です。

近年では、MacBookでもCADソフトを使える環境が整備されています。従来においては、多くのCADソフトがWindows向けにしか提供されておらず、MacBookではCADソフトの選択肢が限られていました。

しかし、現在においては後述するようにAutoCADなど、業界で広く利用されているCADソフトがMacBookに対応しており、Windowsとほぼ同等の機能を利用することが可能です。 ただし、すべてのCADソフトが完全にMacBookに対応しているわけではありません。例えば、CADソフトによってユーザーインターフェースに違いがあったり、Windowsでは使用できる一部の機能が制限されていたりするケースもあります。

また、今でもWindowsでしか使えないソフトも多く、導入前にはMacBookで問題なく動作するかどうかを確認することが重要です。使用する予定があるCADソフトがMacBookに対応しているかどうかを見極めた上で自社に最適なCADソフトを選択することで、快適な設計環境を実現することができるでしょう。

MacBookとWindowsの機能を徹底比較

MacBook Windows 比較

そもそもMacBookとWindowsでは何が違うのでしょうか?具体的に両者の違いを詳しく解説します。

OS

MacBookはAppleが開発したmacOSが搭載されており、操作性やインターフェースに独自の特徴があります。

一方、WindowsはMicrosoftが提供しており、CAD業界をはじめ多くの企業が広く採用しているOSです。両者は、そもそもOSが異なるため、ソフトの開発言語も違います。そのため、使用できるソフトも変わってくるでしょう。

対応CADソフト

MacBook対応のCADソフトも増えてきていますが、依然としてWindows専用のソフトが多いのが現状です。

MacBookではAutoCADなどの主要ソフトが利用可能な一方で、建築・製造業界で使われる特定の業務用CADはWindows限定のものも存在します。そのため、Windowsを使用するほうが幅広いCADソフトの中から自社に合ったものを選択できる可能性が高いです。

日本のシェア率

日本国内でのOSシェア率を見ると、圧倒的にWindowsが主流となっています。2024年9月時点では約70%以上がWindowsを利用しており、一方でMacは13%前後です。

この差は、業務用ソフトや互換性の観点からも影響を与えています。また、関係者と開発環境を合わせるためにWindowsを選択するケースもあり、その点もWindowsのシェア率が高い理由のひとつといえるでしょう。

MacBook向け!おすすめのCAD3選

MacBook CAD

MacBookにおすすめのCADソフトを3種類に厳選して紹介します。CADソフトの概要や特徴について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

AutoCAD

公式サイトはこちら

AutoCADは、Autodesk社が開発した2Dおよび3D設計に対応したCADソフトです。建築、機械設計、土木、電気設計など幅広い分野で使用されており、世界中で非常にニーズの高いCADソフトになります。特に、図面の精密な作成や編集に優れており、線や図形、寸法の設定などが細かく制御できるのが特徴です。また、拡張性も高く、外部プラグインやカスタムスクリプトであるAutoLISPによって機能を追加することも可能です。さらに、DWG形式という業界標準のファイル形式を採用しており、ほかのCADソフトとの互換性にも優れています。

AutoCADのAutoCAD for Macを使用することで、MacBookで2D・3Dの作図が可能です。

AutodeskFusion

公式サイトはこちら

Autodesk Fusionは、Autodesk社が提供するクラウドベースのCADソフトです。CADだけでなく、CAMやCAE、PCBなども搭載されており、これらの機能をひとつに統合したクラウドソフトウェアプラットフォームになります。

製品設計から加工、シミュレーション、レンダリングまで設計に必要な機能を1つのプラットフォームで完結できるのが大きな特徴です。直感的なインターフェースで操作しやすく、初心者からプロのエンジニアまで幅広く利用されています。クラウド連携により、複数人での共同作業やファイルの共有もスムーズで、リモートワークに対応している点も特徴です。

Autodesk Fusionは、MacBookで使用可能であり、Webブラウザを通じても利用することができるCADソフトです。特に、Appleシリコン搭載のMacBookにおいては、2023年7月のアップデートによりネイティブに動作するようになり、パフォーマンスが向上したことでも知られています。注意点としては、古いバージョンのmacOSはAutodesk Fusionが正常に動作しないことがあるという点です。そのため、Autodesk Fusionを使用する場合は、ご使用のmacOSのバージョンを確認し、対応の有無をチェックしてから利用するのがおすすめです。

Vectorworks

公式サイトはこちら

Vectorworksは、建築設計やインテリアなど、主に空間デザインで広く使われている2D及び3DCADソフトです。アメリカのVectorworks社が開発しており、日本語にも対応しているため、国内でも建築・デザイン業界を中心に高い人気を誇ります。

Vectorworksの最大の特徴は、設計とプレゼンテーションを一体化できる点です。図面作成だけでなく、レンダリングやBIM機能も標準で搭載されているため、視覚的に美しいデザインを表現することができます。これにより、クライアント向けの提案資料の作成にも適しており、メリットを感じる方も少なくないでしょう。

また、Vectorworks はMacBookとWindowsの両方に対応しています。バージョンが古い場合、AutodeskFusionと同様に正常に動作しないというケースもありますが、MacBookで使用できるCADソフトのひとつとして挙げられるでしょう。

業務で使うならCADは有料がおすすめ!フリーソフトのデメリットとは?

CAD 有料 おすすめ

MacBookでCADソフトの使用を検討している人の中には、無料のCADソフトを使いたいという方も少なくないでしょう。しかし、無料のCADにはさまざまなデメリットがあります。そのため、これからCADソフトを導入する企業は、フリーソフトのデメリットを知っておくと参考になります。

ここでは、無料のCADソフトを使用するデメリットについて詳しく解説しますので、気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

サポートが充実していない

無料のCADソフトには、公式のサポート体制が整っていない場合が多くあります。操作中にトラブルが発生したり、機能の使い方がわからなかったりする場合でも問い合わせ窓口がないケースもあります。また、その問題を解決するためには、インターネット等から自身で調べなければなりません。

個人で趣味として使う場合は問題ありませんが、業務で利用する際にはサポートが不十分である場合、不安定要素になる可能性があります。そのため、充実したサポートが必要に感じる企業は、有料のCADソフトを利用するのがおすすめです。

突然開発や提供が終了する場合がある

無料のCADソフトは、開発者や提供元の事情によって突如として更新が止まったり、配布が終了してしまったりすることがあります。公式サイトが閉鎖され、ダウンロードもできなくなるケースもあるため、長期的な運用を考えているユーザーにとっては大きなリスクになりやすいです。

特に、ビジネスとしてCADソフトを利用する場合は、安定した提供が見込める有料ソフトを検討するようにしましょう。


IT導入補助金を活用してCADを安く導入する方法に関しましては、以下の記事で詳しく解説しておりますのでよろしければご覧ください。

MacBookをCADソフトで使う際の注意点

MacBook CAD 注意点

MacBookをCADソフトで使う際の注意点は3つあります。それぞれの注意点について解説しますので、これから導入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

Windowsユーザーが多い

Windowsユーザーが多いという点が注意すべきポイントのひとつです。

前述の通り、Windowsのシェア率は高く、建築や製造業においては、Windows専用のソフトウェアが主流となっています。そのため、MacBookを使用する場合、社内や取引先との環境を確認し、業務に影響が少ないことを確認する必要があるでしょう。

Windowsしか使えない機能がある

CADソフトの中には、Windowsだけで使用できる機能があり、そのような製品を選択するとMacBookでは一部の機能が使えないという現象が起きます。そのため、導入する際は、まずWindowsとMacBookで使える機能があるかどうか確認する必要があるでしょう。

ファイル形式が対応していない場合がある

MacBookとWindowsの間で互換性がないファイル形式もあります。そのような場合、変換ツールを使用しなければならなくなるため、手間がかかります。

また、Macのファイル管理システムは拡張子を省略できる仕様のため、Windows側で開く際には正常に認識されない可能性もあります。このように、Windowsを使用するよりも作業工程が増えるケースもあるため、その点も考慮しておきたいポイントのひとつです。


Windowsの用途についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

まとめ

今回は、MacBook向けのおすすめCADを3製品紹介しました。現在では、MacBookに対応しているCADも少なくないため、MacBookを使用して建築設計等を行うことができます。しかし、Windows版で使える機能が使えないといった注意点もあるため、その点は考慮するようにしましょう。

CADソフトの導入には、予算が必要になりますが、企業の中には費用に負担を感じるところも少なくありません。そのような企業はCADジャンクションを利用するのがおすすめです。


CADジャンクションでは、補助金を活用したCADの導入支援を実施しています。申請手続きなどはCADジャンクションが代行するため、負担少なくさらに半額で導入できます。興味がある方は、下記からお気軽にご相談ください。

また、初回相談は無料となっています。「補助金の対象になるの?」「どのツールが自社に合っているの?」など、CADや補助金に関するお悩みやご相談のある方はお気軽にお問い合わせください。