CADの導入コストはどのくらい?コストを抑える方法がある?

  • 2025年4月28日
  • 2025年4月28日
  • コラム

現在、建築業界や製造業界を中心にCADが広く導入されています。CADは、Computer Aided Designの略称で、コンピューター支援設計を訳されます。簡単にいえば、コンピューター上で図面を作成することができるようになり、従来の手書きよりも利便性が大幅に向上します。

そして、現在ではCADソフトと一言でいっても2DCADや3DCADなどさまざまな製品があります。2DCADは平面図の作成のみとなりますが、3DCADを使用すれば建築物や製品の設計を立体的に表すことができるため、設計に詳しくない人でも建築物や製品のイメージがしやすいという点が大きなメリットです。また、3Dプリンターと連携することで、試作品を自動で生成できるなど、数多くの魅力があります。

このように、CADを導入すれば、作業効率化などのメリットを獲得できるため、これから購入を検討している方も少なくないでしょう。しかし、企業の中には導入コストが気になるという方もいるのではないでしょうか?また、CADの導入には本体だけでなく、周辺コストもかかってくるため、まず何に費用がかかるのか知っておく必要があります。


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CADの導入コストとは?価格の内訳や見落としがちな周辺コストを解説

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CAD導入にかかるコストは本体だけではありません。ここでは、CAD導入にかかるコストの内訳を詳しく解説します。見落としがちな周辺コストについても触れますので、何にコストがかかるのか知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

ライセンス費用

ライセンス費用は、一般的に使用料を意味します。買取型は永久ライセンス、サブスクの場合は月額ライセンスで提供されるケースが多いです。

ライセンスという名前ではない場合でも実質的にライセンス費用と考えられるものもあります。ライセンス費用に関しては、利用する企業や個人は必ず支払わなければなりません。

ライセンス費用は、永久的なのかそれとも1年などの期限があるのか確認する必要があります。

保守費用

保守費用は、CADソフト導入後、安定した運用を維持するために支払わなければならない費用のことです。主に、CADソフトのバージョンアップやトラブル対応などがそれに該当します。

バージョンアップは不要と考える人もいるかもしれませんが、古いバージョンを使用し続けているとデータなどに不都合が生じる可能性があるため、バージョンアップは必要になるケースが多いです。

サポート費用

サポート費用は、CAD導入後のアフターメンテナンスやサポートを受ける際に発生する費用を意味します。例えば、CADソフト導入後に使い方がわからない場合、CADソフトの開発者からサポートを受ける必要があります。この際に、サポート費用が発生します。また、システムのトラブルが発生したときなどに対応してもらうときもサポート費用がかかります。

アフターメンテナンスやサポートは開発元によっても異なりますが、電話やメール、リモート接続による対応が一般的です。

周辺機器の導入費用

CADを快適に操作するためには、ソフトウェアだけでなく周辺機器の導入も必要になります。特に、高精度な描画や3Dモデリングを行う場合は、高性能なグラフィックボードを搭載したPCや、大型ディスプレイ、3Dマウス、ペンタブレットなどを導入するのがおすすめです。

また、図面の出力にはA3対応のプリンターやプロッターも必要になるケースがあります。これらの機器は一式そろえると数十万円規模の出費になることもあり、見落としがちなコストのひとつです。そのため、導入前に必要な機器を洗い出し、しっかりと予算に組み込むことで、予想外の出費を抑えることができるでしょう。

教育費用

CADソフトには数多くのメリットがありますが、単に導入しただけではそのメリットを獲得することができません。企業がメリットを得るためには、しっかりとCADソフトを従業員が使いこなせるようにする必要があります。

例えば、手書きの設計業務からCADソフトを導入した場合、パソコン操作に慣れていない従業員が多くなるため、CADソフトに関する知識やスキルがないと逆に作業効率が悪くなってしまいます。そのため、CADソフトを使えるように企業はセミナー等を外部の業者に依頼する必要があります。

また、2DCADから3DCADにソフトを乗り換える企業も同様です。2DCADと3DCADでは、操作方法や搭載されている機能が大きく異なるため、この場合も従業員は3DCADに特化した教育を受ける必要があるでしょう。

CADを提供している企業の中には、購入後のコンサルティング業まで行ってくれるところがあります。また、セミナーを開催して従業員のスキルアップを図ってくれるところも存在するでしょう。この際に、コンサルティング費用や教育費用が発生するため、教育面でも費用がかかることを頭に入れておくことをおすすめします。

CADソフトの買取型とサブスク型の料金体系を比較!

CADソフト 買取型 サブスク型の料金体系

このように、CADソフトには本体以外にもさまざまな費用がかかります。そして、CADソフトには買取型とサブスク型があり、どちらを選択するのかによって料金体系やかかってくるオプション費用が変化します。

ここでは、買取型とサブスク型の料金体系やオプション費用、教育・導入支援の費用などについて解説します。

買取型・サブスク型の料金体系について

CADソフトの買取型とサブスク型では、料金体系が異なります。

買取型は、永久ライセンスともいわれており、購入したら本体のランニングコストがかかりません。つまり、1度購入すれば本体の費用は支払う必要がないというわけです。

一方、サブスク型は利用期間の分だけ継続的に料金を支払います。ライセンスには期限があり、月額プランや年額プランなどがあります。一般的にライセンス期間の長いものを購入すれば、費用が安くなる傾向にあります。例えば、月額プランよりも年額プランのほうがコストは安くなるのが一般的です。

買取型・サブスク型の保守費用について

CADソフトには、オプション費用として保守費用がありますが、これについても買取型とサブスク型で費用が異なります。

サブスク型は一般的に保守費用が利用料金に含まれるケースが多く、ライセンス費用の支払いのみで保守サービスを受けられます。しかし、保守サービスの種類にはさまざまなものがあり、ライセンス費用の中に含まれる保守サービス以外のものを利用する場合は、別途費用がかかることもあるため、その点は注意が必要です。

一方、買取型は購入費の中に保守費用が含まれないケースが多いです。そのため、保守サービスを受けるためには別途料金を支払う必要があります。例えば、システムにトラブルが発生したり、機能を追加したりしたい場合は、必要な金額が積み重なっていく可能性があります。

買取型・サブスク型のバージョンアップについて

保守費用と同様に、サブスク型はバージョンアップが自動でされるケースが多く、ライセンス費用の中に含まれることが多いです。そのため、サブスク型は常に最新バージョンを使用することができます。

一方、買取型は購入時のバージョンを継続的に使用し続けることになります。また、バージョンアップをしたい場合は、別途費用がかかることもあるので、買取型を検討している人は、バージョンアップ費用も将来かかる費用として頭に入れておくといいでしょう。

買取型・サブスク型のクラウド連携について

買取型のCADソフトは、基本的にローカル環境での使用を前提としている場合が多く、クラウドとの連携は少ない場合がほとんどです。一部のCADソフトでは、追加オプションや外部サービスを介してクラウドストレージと同期できる機能がありますが、標準機能としては搭載されていないことが一般的です。また、サブスク型のようにバージョンアップが自動的に行われず有料であるケースも多いため、クラウド対応の機能を使用するためには有償アップグレードが必要になる製品も少なくありません。

一方、サブスク型のCADソフトは、クラウド連携を前提としたシステム設計となっていて、ファイル共有やプロジェクト管理、複数人での同時編集などがスムーズに行えるのが特徴です。例えば、AutodeskのAutoCADやFusion 360などは、クラウド上でのデータ保存、チーム内のリアルタイム共有、Webブラウザでの閲覧・編集が可能です。常に最新版のソフトが提供されるため、クラウド連携がしやすく、買取型よりも費用がかからないケースが多いです。

IT導入補助金はCADのオプション費用、教育のための支出も抑えられる!

IT導入補助金 費用抑える

このように、CADソフトには費用がかかりますが、補助金を活用することで導入コストを大幅に抑えることができます。

IT導入補助金を利用すれば、導入コストを半額にできる可能性があります。また、CAD本体だけでなく、保守費などのオプション費用や教育費用も補助金の対象になるため、CAD導入にかかるコストに対して幅広く支援をしてもらうことが可能です。そのため、費用を抑えてCADを導入したいという方は、IT導入補助金の活用を検討しましょう。

まとめ

今回は、CAD導入コストについて詳しく解説しました。このように、CAD導入にはさまざまな費用がかかるので、できるだけコストを抑えたいという企業が多いでしょう。そして、コストを抑える方法でも紹介したように、補助金を活用することで、CADの導入費用を大幅に抑えられる可能性があります。しかし、補助金を今まで1回も利用したことがない企業は、どのように手続きをすればいいのかわからないという方も多いでしょう。そのような企業は、CADジャンクションを利用するのがおすすめです。


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