CADを扱う業界とは?建築業や製造業以外でもCADは使われている?!

  • 2025年2月28日
  • 2025年2月19日
  • コラム

CADを扱う業界と聞くと、真っ先に思い浮かべるのは、建設業や製造業という方も多いでしょう。もちろん、これらの業界では積極的にCADが活用されていますが、ほかにもさまざまな業界がCADを利用しています。

CADを導入することで、設計や製図をデジタル化することができるため、手書きよりも精度の高い設計図を作成することができます。また、直線や曲線などトレーニングを積まなければできない形状であってもCADの作図支援機能を活用することで、迅速に作図することができるようになります。これにより、設計作業の大幅な効率化を期待することができるでしょう。

このように、CADには数多くのメリットがあるので、これから導入を検討している企業も多いですが、経営者や管理者の中には、具体的にどのような企業がCADを活用しているのか気になる方もいるのではないでしょうか?

そこで、今回はCADがどのような業界で利用されているのかとそれぞれの特徴について解説します。また、CADの将来性や通常よりも安く導入する方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


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CADが利用されている業界とその特徴とは?

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はじめに、CADが利用されている業界とその特徴について解説します。CADがどのような業界で使われているのか把握したい方は、ぜひチェックしてみてください。

建設業界

建設業界では、橋や道路、ビル、マンションなどの構造物の図面を設計する際にCADが活用されています。構造物の設計や製図はもちろんのこと、図面の修正作業もCADで行われるケースが多いです。また、現在では2DCADだけでなく、イメージを設計士や関係者と共有しやすい3DCADを活用している企業も少なくありません。

特に、建設業界で使われているCADは、AutoCADです。AutoCADは、アメリカのAUTODESK社が開発・販売しているCADソフトになります。世界でトップシェアを誇り、日本でも大手ゼネコンや設計事務所で広く使われているソフトウェアです。壁やドアなどの建築部材を建築オブジェクトとして自動挿入する機能が搭載されており、建設業界でAutoCADの認知度は非常に高くなります。AutoCAD以外で活用されているソフトは下記の通りです。

  • AutoCAD
  • AutoCAD LT
  • AutoCAD Architecture
  • Revit
  • DRA-CADなど

家具・インテリア業界

CADが使われているそのほかの業界としては、家具・インテリア業界が挙げられます。家具・インテリア業界では、内装をデザインする際にCADで図面を起こすケースが多いです。家具・インテリア業界で使うCADのことを内装CADと呼ぶこともあります。

家具・インテリア業界では、3DCADを導入する企業も多いです。その理由としては、3DCADのほうが仮想空間上に3Dモデルでデザインを表現することができるため、クライアントが思い描いているイメージを表現しやすいからです。これにより、クライアントが望む正確なイメージを作成することができたり、クライアントの要望を十分に聞き出せたりするため、家具・インテリア業界では3DCADが頻繁に使われます。

家具・インテリア業界では、建設業界と同様にAutoCADが使われたり、直感的な操作が魅力的なVectorworksが利用されたりしています。頻繁に家具・インテリア業界で使われているCADソフトは下記の通りです。

  • AutoCAD
  • Vectorworks
  • Jw-cad
  • Shade3Dなど

福祉業界

福祉業界では、バリアフリー対応の住宅環境の設計及び製図にCADが活用されています。住宅や施設を新たに作るときだけでなく、リフォームや改築にも利用されるケースが多いです。

現在の日本は少子高齢化社会であり、65歳以上が人口の4分の1を占めています。そのため、高齢者の快適な暮らしを実現するための住居の設計には需要があります。福祉業界の設計においては、その場の環境に合わせて臨機応変に改修内容を調整する作業が求められます。そのため、手作業で行うと非常に手間がかかるため、CADの必要性は非常に高いです。CADを使用すれば、図面をデータ化することができるため、スムーズな修正作業を実現することができます。

福祉業界で使われているCADは下記の通りです。

  • AutoCAD
  • AutoCAD LT
  • AutoCAD Architecture

製造業界

CADが使われている業界として有名なのが製造業界です。製造業としては、自動車や航空、機械、家電業界などが挙げられます。

製造業界においては、機体や製品の設計図を描いたり、製品や部品を機械図面から立体化させた3Dモデルで表現する際にCADが活用されたりしています。特徴としては、高機能なCADが使われているという点です。

ほかの業界に比べて製造業は、構造が複雑で部品点数が多いです。そのため、このような製品を作るためには、複雑な形状や細かい外形の意匠の再現を得意とする高機能なCADを使う必要があります。そのため、高機能なCADが使われており、これをハイエンドCADと呼ぶケースが多いです。

ハイエンドCADの代表例としては、ダッソ―・システムズ社のCATIAやPTC社のCreo Parametricなどが有名です。具体的に製造業で使われているCADは下記の通りです。

  • AutoCAD
  • AutoCAD LT
  • SolidWorks
  • Inventor

ハイエンドCADは、ほかのCADに比べて扱う人の技術力が求められるため、CAD利用技術者試験などに合格したオペレーターが対応していることが多くなります。

また、製造業においては、CADだけでなく、CAMやCAEと連携して設計業務が行われます。CAM(Computer Aided Manufacturing)は、コンピューター支援構造を意味し、製造や加工を行う際にCADで作成した図面をもとに工作機械で加工に必要な数値制御プログラムなどを作成するツールです。また、CAE(Computer Aided Engineering)は、コンピューター支援によるエンジニアリングを意味し、コンピューター上で仮想試作・試験といったシミュレーションや解析を行うためのアプリケーションになります。

このように、製造業ではCADだけでなく、CAMやCAEも使われるため、設計に関するさまざまなアプリケーションを導入することで、市場の中で競争力を維持していくことができるでしょう。

アパレル業界

アパレル業界では、主にパターンメイキングやグレーディング、マーキングという3つの用途でCADが活用されています。パターンメイキングでは、デザイナーが作ったデザインをもとにデータを入力し、型紙に起こす業務です。また、グレーディングは、さまざまなサイズや色に合わせて型紙を作る業務、マーキングは型紙を効率良く生地にレイアウトする工程を意味します。

アパレル業界では、デザインの意図をしっかりと把握してミリ単位で型紙を描きます。製品になったときの着心地やシルエットまで考慮しなければならず、非常に高い技術が求められます。

アパレル業界で使われているCADは下記の通りです。

  • AutoCAD
  • AutoCAD LT
  • Vectorworks
  • クレアコンポ

ジュエリー業界

ジュエリー業界では、頭に思い浮かんだデザインを3D画像としてコンピューター上に描くためにCADが活用されています。CADで描いたイメージを実物のジュエリーが造型機によって彫り出されます。

ジュエリー業界は、ほかの業界とは異なり脳内のイメージを描き起こすためにCADが活用されます。そのため、通常働き手にはデザイン力やデッサン力が求められます。

ジュエリー業界では3DCADが使われるケースが多いです。3DCADを使うことで、クライアントの要望を直接反映してイメージ通りにジュエリーデザインを目の前で再現することができます。これにより、製造後にイメージの食い違いが起こる可能性が低くなるため、修正の手間を削減することが可能です。

特に、ジュエリー業界で使われるCADとしては下記の製品が挙げられます。

  • Rhinoceros
  • 3DESIGN
  • JCAD3 GLB

CADは将来的に欠かせない存在!一部の業務はAI代わる可能性もあり

CAD AI

DXの推進など現在は市場の中で競争力を維持するために、IT技術を活用した動きが広まっています。そのため、さまざまな業界で今後もCADが使われ続ける可能性が高いです。

また、今後は2DCADから3DCADへの移行が加速する可能性があります。その理由は、2DCADに比べて3DCADは立体的な可視化ができるため、設計の視覚化が容易だからです。設計士はもちろんのこと、クライアントとの打ち合わせでもわかりやすいように建物や製品を再現することができるため、顧客満足度の向上などにもつながる可能性があります。また、共通の認識を得やすく、完成後に食い違いなどが発生する心配が少ないため、作業効率の向上も期待することができるでしょう。

さらに、3DCADはシミュレーションや解析がしやすいので、製品の性能を事前に確認することができます。これにより、修正すべき点をしっかりと改善したあとに試作品を作ることができるため、開発にかかるコストも削減することができます。

CADは将来的に欠かせないアプリケーションになりますが、さらにCAEやCAM、PDMなどのツールも積極的に活用されていることが予想されます。これらのツールを利用することで、企業はさらに製品開発の効率化を高めることができるため、その点が大きなメリットです。

CADはIT導入補助金を活用すれば半額で導入できる

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CADの導入を検討している企業の中には、導入コストの負担が気になる方も少なくないでしょう。そのような方は、IT導入補助金を活用するのがおすすめです。

IT導入補助金を活用することで、通常よりも半額でCADを導入できる可能性があります。IT導入補助金を利用するためには、申請が採択される必要がありますが、現在は申請作業を代行してくれる業者もあるので、そのような業者を活用することで不安なく補助金申請ができるでしょう。

まとめ

今回は、CADを扱う業界の特徴やCADの将来性、安くCADを導入する方法について解説しました。CADは導入コストやランニングコストがかかりますが、IT導入補助金を活用することで、通常料金の半額で導入することが可能です。しかし、企業の中には、『IT導入補助金をどのように申請すればいいのかわからない』という方もいるのではないでしょうか?そのような方は、CADジャンクションを利用するのがおすすめです。


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