AutoCADの料金は?補助金を使って半額で導入ってほんと?

  • 2025年1月18日
  • 2025年1月18日
  • コラム

従来において建築や製品の設計をする際、手書きで行われるのが一般的でした。製図用のシャープペンシルを使用し、T定規や三角定規なども用いてプロの設計者によって描かれていました。しかし、手書きは設計者が記号や文字を直接手で書き込みます。そのため、綺麗に書かなければ見づらい図面になってしまいます。また、修正をする際、余計な線まで消してしまうため作業効率が悪くなりがちです。さらに、データとして扱うためにはスキャンをする必要があるため、手間とコストがかかります。

このように、手書きにはデメリットが多いため、現在多くの企業はCADソフトを導入しています。CADソフトの種類はたくさんありますが、代表的なものとしてAutoCADが挙げられます。CADオペレーターの中には知らない人がいないソフトであり、多くの企業で使用されているCADソフトです。実際に、これからAutoCADの導入を検討している人も多いと思いますが、改めて特徴や料金を把握しておきたい方やできるだけ安く導入したいという人も多いのではないでしょうか?

そこで、今回はAutoCADの特徴や料金、安く導入する方法について解説します。


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AutoCADとは?

AutoCAD

AutoCADとは、Autodesk社が開発・提供している汎用CADのことです。汎用CADは、使いやすくさまざまな機能を備えたCADソフトであることを意味し、幅広い分野や業界で使用されています。代表的な汎用CADとしては、Jw–CADやVectorWorks、DRA-CADなどが有名です。

逆に、汎用CADと対照的なものは、特化型のCADソフトで、機械設計用に特化したCATIAやSOLIDWORKS、電気設備・空調衛生設備設計に特化したCADWe’ll Tfasなどが挙げられます。

AutoCADは、初心者でも扱いやすいためCADの登竜門と呼ばれることもあります。2D図面の作成や表示が可能で建築や機械、土木などさまざまな設計や作図に対応することができるCADソフトです。また、CADソフトの中でトップシェアを誇り、学生などもAutoCADをメインに学ぶという方が多くなります。

AutoCADの料金について

AutoCADの料金形態はサブスクリプションとなります。プランはAutoCADサブスクリプションとAutoCAD Plusサブスクリプションの2種類です。

AutoCADサブスクリプションは、一か月から契約することができ、料金は8,800です。また、年間契約の場合は71,500円、3年契約は214,500円となります。

AutoCAD Plusサブスクリプションは、一か月契約の場合28,600円、1年契約は231,000円、3年契約は693,000円です。

このように、AutoCADはサブスクリプションモデルを料金形態に採用しているため、初期費用の負担は少ないです。しかし、使えば使うほどランニングコストが増えていくことになります。また、企業の場合は複数のライセンスを契約する必要があるため、コストの負担を感じるところも少なくないでしょう。

AutoCADが持つ4つの特徴

Auto CAD 特徴

AutoCADの代表的な特徴は大まかにわけて4つあります。それぞれの特徴について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

拡張性が高い

AutoCADの特徴は拡張性が高いという点です。

AutoCADの開発・提供を行っているのがAutodesk社になりますが、Autodesk社はAutoCADのほかにもAutodesk Inventorなどさまざまな製品を提供しています。これらの製品とAutoCADを連携させることで非常に作業がしやすくなります。例えば、Autodesk Inventorで作成した図面をDWGファイルで保存し、回路図やプラントレイアウトなど3Dパーツ及びアセンブリ設計から生成されたビューをAutoCADデータに組み込むことが可能です。

また、建築設計や土木設計、機械設計など各分野に合わせた業種別ツールセットも提供されています。これにより、CAD初心者でも混乱することなく使用することができるので、その点も大きなメリットです。

作業効率が高まる

作業効率が大幅に向上するという点も大きな特徴のひとつです。

Autodesk社が外部コンサルタントに依頼した調査では、「AutoCADを使用することで従来の設計作業よりも最大7.1倍のスピードアップを実現できる」という結果が報告されています。AutoCADには、高度な作図機能やワークフローの自動化など約40年間で蓄積されたノウハウが積極的に活用されており、徹底的な作業の効率化が図られているため、従来の設計作業よりも大幅な作業スピードの向上が可能です。

また、AutoCADはチーム設計におけるコラボレーション機能やデータの保存・共有機能により生産性が大幅に高くなっています。さらに、Webアプリやモバイルアプリとの連携も可能です。これにより、時間や場所にかかわらず図面を表示・編集することができるため、その点も作業効率を大幅に向上させられる理由のひとつであるといえるでしょう。

汎用2DCADとしてトップシェアを誇る

AutoCADは、汎用2DCADとしてトップシェアを誇るCADソフトです。先ほども紹介したように、汎用CADにはJw-CAD、VectorWorksなどがありますが、これらのソフトよりもAutoCADがもっとも設計作業に使用されています。

AutoCADを使用している企業が多いため、ほかのソフトよりもAutoCADを使用できたほうが転職活動などで有利に働く可能性が高いです。また、企業においてもAutoCADを使用することで、企業との共同プロジェクトに参加するときやクライアントにデータを提出する際も図面を共有しやすいため、その点もAutoCADの大きなメリットであるといえるでしょう。

利用ユーザーが多い

AutoCADはトップシェアを誇るCADソフトになるため、利用ユーザーも自然と多くなります。

もちろん、AutoCADは日本だけでなく、世界中で使用されているCADソフトです。そのため、国外の設計者や施工業者とデータのやり取りをする際もAutoCAD同士でデータを扱うことができるため、共有をスムーズに進めることができます。

また、AutoCADの場合は情報収集もしやすくなります。例えば、AutoCADをはじめて操作する方は、AutoCADに関するさまざまな情報を収集して知識を身に付けていかなければなりません。もし、利用ユーザーが少ないCADソフトの場合、情報収集がしづらくなるため、効率的に学習を進めることは難しいです。一方、AutoCADは世界中で多くの人が利用しているため、インターネット上にAutoCADの情報が豊富にあります。これにより、初心者でも学びやすいので、その点も大きなメリットであるといえるでしょう。

AutoCADをおすすめできる個人や企業について

Auto CAD おすすめ

次に、AutoCADは具体的にどのような個人や企業に最適なCADソフトなのかについて解説します。自社に最適なCADソフトがどうか見極めたいという方は、ぜひチェックしてみてください。

図面の一貫性を保ち品質を向上させたい方

図面の一貫性を保ち、品質を向上させたい企業や個人におすすめです。

AutoCADのCAD標準仕様機能を活用することで、画層、線種、文字、寸法のスタイル設定が社内で取り決めた仕様に準拠しているのかを素早くチェックすることができます。これにより、図面の一貫性を保ち、品質向上に努めることができるので、図面の一貫性や品質を重要視したいという方は、AutoCADを選択するのがおすすめです。

作業の自動化を行いたい人

作業の自動化を行いたいという企業や個人はAutoCADがおすすめです。

AutoCADのマクロ機能はプログラミングの知識が不要となっており、一度作業パターンを登録すれば、あとはボタンクリックで同じ動作を実行することができます。これにより、設計業務で発生しやすい反復作業の工数を削減することができるので非常に便利です。

また、外部アプリをアドインできるだけでなく、APIを使用してカスタマイズすることも可能です。これにより、企業は自社に合わせて作業自動化のために必要な機能を導入することができるので、カスタマイズ性の高いソフトを選択したい企業や個人にもおすすめです。

3Dモデル対応のCADソフトを使用したい方

3Dモデル対応のCADソフトを導入したいという方にもおすすめです。

AutoCADは、主にプレゼンテーション目的に適したコンセプトモデルの作成ができます。線分や円、円弧、プリラインで2D作図をする感覚で3Dモデルを構築することができるため、3DCADを使用したことがないという人も簡単に扱うことが可能です。また、3Dプリンターに出力することができたり、レンダリング画像やアニメーション動画を作成することができたりします。さらに、クラウドレンダリング機能を使用することでPCへの負担も抑えることができるので、非常に便利です。

このように、AutoCADには3Dモデルを作成するために必要な機能が豊富に搭載されているため、3Dモデル対応のCADソフトを導入したい企業や個人におすすめです。

AutoCADを半額で導入したいならIT導入補助金を活用しよう

AutoCADは、非常に便利なCADソフトになりますが、個人や企業が導入するためには、月額プランを契約する必要があります。個人の場合は、1万円以下で導入することができるため、負担は大きくありません。しかし、企業の場合は複数のライセンスを契約する必要があるため、ランニングコストが高くなりやすいです。そのため、できるだけ安く導入できる方法はないか探している方もいるのではないでしょうか?

もし、できるだけ安くAutoCADを導入したいなら、IT導入補助金を活用するのがおすすめです。IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けた ITツールの導入を支援するために設けられた補助金です。補助金を受けるためには申請が採択される必要がありますが、もし受け取ることができれば、AutoCADを半額で導入することができます。そのため、安く導入したいという方は、積極的に活用するのがおすすめです。

まとめ

今回は、AutoCADの料金や安く導入する方法について詳しく解説しました。AutoCADは拡張性が高く、作業効率を大幅にアップすることができるCADソフトです。しかし、導入するためには、月額費用がかかるため、できるだけ安く利用したい人はIT導入補助金を利用するのがおすすめです。

IT導入補助金を利用すれば、半額でAutoCADを導入することができます。しかし、補助金を利用するためには申請が採択されなければなりません。申請手続きは複雑なため、自社だけで申請を行うことに不安を感じる方もいるのではないでしょうか?


補助金を活用することで通常の半額でCADを導入することができます。CADジャンクションでは、IT導入補助金の申請手続き、導入支援、採択後の実績報告といった面倒な手続きを一括してお引き受けしております。

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