建築設計などの設計業務は、従来において手書きで行われていましたが、現在はCADソフトやBIM等を使用するのが一般的です。そのため、CADオペレーターはソフトウェアを使用して業務にあたることになります。実際の現場で頻繁に使われているソフトウェアの種類は非常に多いですが、有名なものとしてSketchUpを挙げることができます。
SketchUpは、建築設計やインテリアデザイン、製品開発などあらゆる分野で活用されている3Dモデリングソフトウェアです。機能性が高いことや使いやすさが主な特徴となっており、多くのCADオペレーターに支持されています。このように、SketchUpは世界中の企業が使用しているソフトウェアになるため、実際に導入を検討している方は多いでしょう。
しかし、SketchUpを本格的に導入するためにはサブスクリプション契約をする必要があります。ランニングコストがかかるので、企業の中には安く導入する方法を探しているという方もいるのではないでしょうか?
そこで、今回はSketchUpの概要や特徴、安く導入する方法などについて解説しますので、興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
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SketchUpとは?
SketchUpとは、建築業界やインテリア業界で広く使用されている3Dモデリングソフトウェアです。米国のTrimble社が開発・提供を行っています。
SketchUp は、Web版とインストールタイプの2種類が提供されており、WindowsやMacでも使用することが可能です。ほかの3Dモデリングソフトウェアに比べて直感的に操作することができるため、習得が容易となっています。これにより、プロだけでなくアマチュアでも選択しやすい3Dソフトウェアです。
SketchUpのプランについて
SketchUpは複数のプランが提供されており、選択するプランによって料金や機能が変化します。具体的なSketchUpのプランは下記の通りです。
・Free(無料)
・Go($119/年)
・Pro($349/年)
・studio($749/年)
・studio 学生($55/年)
SketchUp のFreeプランは、無料で利用することができます。3DモデリングはSketchUp for Web ベーシック及びMobile Viewerを使用でき、クラウドストレージに関しても10GBまで利用可能です。また、コミュニティによるサポートも付いているため、安心して利用することができます。しかし、Freeプランはあくまでも学習目的等で使用するためのものであり、商用利用はできません。そのため、ビジネスで本格的に活用したいという方は、Goプラン以上を選択しなければなりません。
SketchUpのGoは、年間で119ドル必要なプランです。3DモデリングはSketchUp for Web プレミアム及びMobile Viewerを使用することができ、商用利用可能となります。オフライン作業はできませんが、無制限のクラウドストレージやEメールによるサポート、VR/ARモバイルビューアなども利用できます。
SketchUpのProは、年間349ドルのプランです。SketchUp for Web プレミアム及びMobile Viewerに加えてSketchUp for iPadやSketchUp Proの利用も可能です。オフライン作業も可能となっており、電話サポートも受けられます。ビジネスで本格的に利用したいという方は、SketchUp のProプランを利用するのがおすすめです。
SketchUp の3つの特徴
SketchUpの特徴は大まかにわけて3つあります。それぞれの特徴について詳しく解説していきますので、導入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
無料で利用することができる
前述した通り、SketchUpは無料で利用することができる3Dモデリングソフトウェアです。
SketchUpは高機能でユーザービリティに優れている3Dモデリングソフトウェアになりますが、無料で利用することもできます。例えば、試しにSketchUpを使用したいという場合や一度機能を試してみたいという方も安心して利用することが可能です。
しかし、Freeプランで利用できる機能は限られます。また、商用利用は不可となりますので、ビジネスでSketchUpを利用するという方は、商用利用可能なGoプラン以上を選択しなければなりません。
Webから利用が可能
SketchUpはWebから利用することができる点も大きな特徴になります。
基本的にほかのCADソフトに関してはPCにインストールして使用するのが一般的になります。そのため、インストールに時間がかかったり、インストールしていない端末から利用できなかったりするので不便です。また、ほかのCADソフトの場合、推奨OSでないと正常に動作しませんので、推奨OSのPCを使用していない企業は、PCの買い替えをしなければなりません。
一方、SketchUpにはWebプランが提供されており、ブラウザがあれば利用することができます。これにより、PCだけでなく、スマホやタブレットからも利用することが可能です。例えば、外出中のスキマ時間にSketchUpをスマホやタブレットから起動し、編集することもできます。また、建築現場でCADデータを展開することも容易になるので、非常に利便性が高い3Dモデリングソフトウェアです。
拡張性が高い
拡張性が高いという点もSketchUpが持つ大きな特徴のひとつです。
SketchUpは、デフォルトの状態でも十分に豊富な機能を持っています。そのため、非常に機能性に優れた3Dモデリングソフトウェアになりますが、専用のプラグインを使用してさらに機能を拡張することも可能です。また、SketchUpで使用することができる専用のプラグインは、無料で利用できるものが多く、追加料金を支払わなくても自分好みに機能を拡張することができます。
このように、SketchUpはプラグインを利用でき、デフォルト機能だけでは物足りなくなった場合でもほかのCADソフトに移行する必要がないので、長期に渡って使用することができる3Dモデリングソフトウェアです。
SketchUpを導入してできる4つのこと
実際に、企業がSketchUpを導入すれば、大まかにわけて4つのことができるようになります。ここでは、具体的に何ができるのか詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
モデリング
SketchUpを導入することで、3Dモデルをモデリングすることができます。
基本機能としてライン作成コマンドやプッシュ・プルなどの3次元化コマンドがあり、それを使用することで、見たままの状態で感覚的に3Dモデリングを行うことが可能です。また、マウスポジションによる推定機能が充実しているため、3次元空間での操作が簡単にできるだけでなく、数値よる正確なモデリングができます。
SketchUp for Web プレミアムを使用することで、結合や減算、トリム、交差、スプリットという5つのコマンドを使用できます。また、SketchUp Proを使用すれば、サンドボックスの利用が可能です。サンドボックスは自由局面を作成するツールのことで、人体や自然造形、自動車などの複雑な曲線を精密に作成しなければならない設計で非常に役立ちます。また、モデルはサーフェスモデルのポリゴンモデルになりますが、レンダリングにより疑似曲面のモデリングも可能です。
レンダリング
SketchUpにはレンダリング機能が内蔵されています。作成した3DモデルをCGとして出力するためには、レンダリングの工程が必要不可欠となるため、3Dモデリングソフトウェアにおいて必須の機能です。
SketchUpには、豊富なテキスチャ素材が容易されており、建築やインテリアなどの幅広い分野においてレンダリングをSketchUp内で行うことが可能です。また、モデリングとレンダリングが一体になっているため、完成形を確認しながらモデリングができます。
アニメーション
SketchUpを使用すれば、アニメーションを制作できます。アニメーションは、モデルをどのように動作させるのかを制作する作業のことで、作成したCGを実際に動かすことが可能です。
時間の概念を導入することができるため、時間による日当たりの変化などを確認できます。また、プロジェクト内でカメラを自由に設置することができるため、ユーザーの好きな角度で必要な箇所のアニメーションの様子をチェックすることも可能です。
情報共有や共同編集
SketchUpで作成したプロジェクトは、オンライン上のクラウドストレージに保存することで、チーム内で進捗状況を確認することができます。また、クラウド上のデータはそのまま編集することができるため、共同作業も可能です。
SketchUpを安く導入したいならIT導入補助金の利用がおすすめ!
SketchUpを導入することで、企業はさまざまなメリットを獲得することができますが、できるだけ料金を抑えて導入したいと思われている企業も多いのではないでしょうか?SketchUpはFreeプランを契約すれば、無料で利用することができますが、商用利用ができないため、ビジネスの中で活用することができません。そのため、設計業務のためにSketchUpを導入する企業は、有料プランを契約する必要があります。ランニングコストは運用すればするほど、予算の負担が大きくなるため、できるだけ抑えてSketchUpを導入したいという企業は少ないでしょう。
もし、コストを抑えてSketchUpを導入したいなら、IT導入補助金を利用するのがおすすめです。IT導入補助金とは、さまざまな経営課題を解決するためにITツールを導入する企業を支援するための補助制度です。最大で補助率は1/2となっており、多くの企業が安くSketchUpを導入することができます。また、IT導入補助金はサブスクリプション契約に対しても補助金が提供されるため、SketchUpのような有料プランで提供されているITツールでも利用が可能です。
しかし、IT導入補助金を利用するためには、採択される必要があります。そのため、スムーズに補助金を活用したいという方は、代行業者等を利用するのがおすすめです。
また、IT導入補助金に関する詳しい内容は、下記の記事でも詳しく紹介しているのでそちらも併せてご覧ください。
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まとめ
今回は、SketchUpの概要や特徴、安く導入する方法について解説しました。SketchUpは非常に機能性の高い3Dモデリングソフトウェアです。また、Freeプランが提供されている点も大きな特徴のひとつであるといえるでしょう。
しかし、SketchUpをビジネスで活用するためには、有料プランを契約する必要があります。ランニングコストが発生するため、負担をできるだけ抑えてSketchUpを導入したいという企業はIT導入補助金を利用するのがおすすめです。
IT導入補助金を利用するためには、申請が採択されなければなりません。自社ですべて対応する場合、手続きが複雑なので、スムーズに補助金を活用できない場合があります。
CADジャンクションでは、SketchUpの導入を検討している企業にIT導入補助金を利用した導入サポートを実施しています。IT導入補助金の申請に必要な手続きなどを代行させていただきますので、企業は負担なくIT導入補助金を活用することが可能です。興味がある方は、ぜひ下記のリンクからお気軽にご相談ください。
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