個人や企業の中には、建物の設計などを行うために、Macで使えるCADソフトの導入を検討している人もいるでしょう。しかし、一般的にMacで使えるCADソフトは高価なものが多く、コストがネックになることも珍しくありません。例えば、本格的なCADソフトの中には、まとまった初期費用が必要なケースも多いです。また、更新にコストがかかったり、オプションの追加により別途で料金を支払わなければならなかったりします。
このように、有料のCADソフトは費用が高いので、無料で使えるフリーソフトの利用を検討している方もいるのではないでしょうか?Macで使えるCADのフリーソフトはいくつか存在し、それをうまく活用することでコストをかけずに製図等を行うことができます。
そこで、今回はMacで使用することができるおすすめのCADのフリーソフトをいくつか紹介します。また、CADのフリーソフトの選び方や注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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Macで使える無料のCADソフトの選び方
Macで使える無料のCADソフトを選ぶ際のポイントは、大まかにわけて4つです。選び方を知ることで、自分に最適なCADのフリーソフトを選ぶことができるので、ぜひチェックしてみてください。
目的に合わせて2D・3Dを選択する
はじめに、自身の目的に合わせて2D・3DどちらのCADソフトにするのかを決める必要があります。
現在、広く普及しているCADソフトとして、2D CADと3D CADがあります。2D CADは、一般的に2次元で設計ができるソフトウェアのことです。一方、3D CADは立体データで設計物などを表現することができる設計支援ソフトを意味します。2D CADは手書きから移行する際に、比較的作業が簡単な点がメリットです。また、コンピューターに求められるスペックもそれほど高くありません。
一方、3D CADは3次元で設計物を表現するため、直感的に完成イメージを持ちやすいという点が魅力です。また、計算ミスによる余計な工数も減らすことができるため、業務効率化を期待できます。
ちなみに、業態によってもCADソフトで使われやすい種類は異なります。そのため、制作したいものや業態に合わせて最適なものを選択するようにしましょう。
日本語のマニュアルの有無
普及しているフリーのCADソフトはすべて日本製ということはありません。もちろん、海外製のものも存在するため、フリーのCADソフトを選ぶ際に日本語のマニュアルの有無を確認しないと使い方がわからないというような事態に陥ります。
まずは、使いたいフリーのCADソフトをある程度絞り込み、そのあとに日本語のマニュアルがあるかどうかを確認するのがおすすめです。
資格や業務に合わせて最適なCADソフトを選択する
CADの資格取得を目指すためにCADソフトを選んでいるという方は、その認定資格に合わせて選択するのが最適です。例えば、オートデスク認定ユーザー資格の取得を目指す場合、ユーザーインターフェースが似ているソフトを導入したほうが資格試験を有利に進めることができます。
また、CADの認定試験を受けるという方は、DXF形式対応のソフトウェアを選択するのがおすすめです。CADの認定試験の中には実技試験でDXF形式でのデータ提出を求められるケースもあります。ソフトウェアによって対応している出力形式は異なりますので、フリーのCADを導入する際は、その点にも配慮して選択するのがおすすめです。
Macの利用が可能かどうか確認する
Macで使えるCADのフリーソフトを探しているという方は、Mac対応のソフトウェアかどうかを確認する必要があります。
CADのフリーソフトによって対応OSが異なります。もし、Macに対応していないCADのフリーソフトを選択するとWindowsの仮想環境をMacの中に用意するなど、工夫をしないと使うことができません。そのため、対応OSを確認してから導入するようにしましょう。
2DCADと3DCADの違いにつきましては、以下の記事を参考にしてみてください。
CADは、コンピュータの発展とともに急速に普及するようになり、現在ではものづくりの現場で欠かすことができないソフトウェアとなっています。 現在、CADにはさまざまな種類があり、2Dや3Dなど幅広い選択肢があります。それぞれの違いについてよ[…]
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Macで使える無料のCADフリーソフト5選
Macで使える無料のCADフリーソフトは大まかにわけて5つあります。それぞれのフリーソフトの概要や特徴について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
JW-CAD for Mac
公式サイトはこちら:JW-CAD for Mac
JW-CAD for Macは、建設業界で使用されることが多いCADソフトです。1997年にはじめてリリースされており、登場してから比較的長い点や建築士が開発に携わっていることが理由で建設業界のシェア率が高いです。
JW-CAD for Macは、CADソフトとして性能が高く、商用としても利用可能です。また、完全に無料で利用することができるため、CADのフリーソフトを導入したい人におすすめです。
FreeCAD
公式サイトはこちら:FreeCAD
FreeCADは、オープンソースの汎用型3D CADです。主に、機械工学やプロダクトデザイン向けのCADソフトとなっています。無料で利用できることはもちろんのこと、会員登録や個人情報の入力が不要のCADソフトです。そのため、フリーソフトで懸念されやすいプライバシーのリスクに関しても回避することができます。
また、FreeCADには豊富な機能が搭載されているだけでなく、Pythonスクリプトを使用したカスタマイズの自動化や機能拡張が可能です。ソフトウェアの機能やアーキテクチャを学ぶことで、自由自在に自分の好みの3D CADに進化させていくことができます。
しかし、FreeCADは馴染むまでに時間がかかりやすいフリーCADソフトです。そのため、CAD初心者には不向きな傾向があるでしょう。
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LibreCAD
公式サイトはこちら:LibreCAD
LibreCADは、設計業界で認知度が高く、非常に優れたフリーの2D CADソフトです。Windowsだけでなく、MacやLinuxで使用できます。また、オープンソースとなっているため、無料で利用することが可能です。
LibreCADはトライアルやサブスクリプション、ライセンス費用、年会費などが一切かかりません。また、オンラインコミュニティが存在しているため、情報交換が活発に行われています。これにより、情報が欲しいときに入手することができるため、自身でわからないことやトラブルを解決することができる可能性があるでしょう。
Tinkercad
公式サイトはこちら:Tinkercad
Tinkercadは、無料で利用することができるオンラインの3D設計・モデリングツールです。カラフルな色分けが特徴的で、ブラウザベースで利用できる点も大きなメリットといえます。3Dデザインができるだけでなく、コーディングの基礎を身に付けることも可能です。
また、Tinkercadはリアルタイムでの共同作業も可能になるため、チームプロジェクトやほかのユーザーと設計を共有することもできます。デザインのインポートとエクスポートは、STLやOBJファイル形式をサポートしています。
ちなみに、Tinkercadを使用するためにはアカウント作成が必須になります。そのため、使用したいという方は、事前に登録しておく必要があるでしょう。
SketchUp Free
公式サイトはこちら:SketchUp Free
SketchUp Freeは、Trimble社が開発している無料の3D CADです。オンラインで利用することができるため、WindowsやMacなどOSにかかわらず使用することができます。
SketchUp Freeは、建築や建設、インテリア業界を中心に使われる3D CADです。豊富なプリセットが特徴的で、図面の書き方がわからない方や専門知識がないという人でも簡単にモデリングすることができます。
SketchUp Freeは、無料で使えるCADソフトになりますが、商用利用は不可となります。そのため、商用利用したいという方は有料版の購入が必須です。また、無料版は有料版に搭載されている高度なモデリング機能は利用できないため、その点には注意するようにしましょう。
有料のCADソフトを使用したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
CADは、設計作業を効率的に進めるためになくてはならないソフトです。CADには2D、3Dがあり、その中でも3DCADは立体モデルを用いて高度な設計が可能になるため、幅広い業界で活用されています。 これからCADソフトの導入を検討され[…]
Macで使えるCADのフリーソフトを導入する際に注意点
このように、Macで使えるCADのフリーソフトはいくつか存在しますが、導入するときにはいくつかの注意点があります。それぞれの注意点について詳しく解説しますので、CADのフリーソフトを利用したいという方は、ぜひ参考にしてください。
業界で普及しているCADは有料なケースが多い
基本的に、建築や製造業など専門家が使用するCADソフトは、高度な機能や強力な性能が求められます。そのため、有料のCADソフトを選択する企業が多いです。
例えば、業界標準のCADソフトとしては、AutoCADやSolidWorks、CATIA、Revitなどが挙げられますが、これらは有料のCADソフトになります。そのため、企業がフリーのCADソフトを選択すると業務効率やクオリティという点で他社と差がついてしまう可能性も少なくありません。また、学習者がフリーのCADソフトを使用すると、実際に現場で働く際に慣れていない有料のソフトウェアを使用しなければならないでしょう。
機能が制限されている
無料のCADソフトの中には、機能制限が設けられているケースもあります。
例えば、複数のプランを提供しており、その中にフリープランがある場合、有料プランに比べて特定の機能が使用できないこともあります。これにより、業務効率などが悪くなる可能性もあるため、その点には注意が必要です。
サポートが充実していない
無料のCADソフトの中にはサポートが充実していない製品も少なくありません。
例えば、日本語によるマニュアルが提供されていなかったり、アップデートやバグ修正などが行われなかったりするケースもあります。もし、日本語のマニュアルが提供されていないと、英語で使用方法などを理解しなければなりません。また、バグ修正や定期的なアップデートがないとスムーズに機能を利用できなかったり、脆弱性が含まれた状態で使用し続けなければならなかったりします。
まとめ
今回は、Macで使用できる無料のCADフリーソフトを紹介しました。フリーソフトは無料で利用することができるという点で大きなメリットがあります。しかし、業界で広く普及しているCADソフトは有料のものが多いです。そのため、できるだけ安く有料のCADソフトを導入できないか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
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