CADは、製品や建築物の設計をコンピュータのソフトウェアを活用して行う技術のことです。手書きの図面作成に比べて設計の精度を上げることができ、作業の効率化にもつながることから幅広い業界で活用されています。
そもそもCADが登場したことによって、設計のデジタル化を実現できるため、多くの設計作業が従来よりも楽になりました。しかし、現在ではさらなる進化を遂げ、CADにAIが搭載されているものも登場したのです。
本記事では、CADにAIが搭載されることでどのような変化があるのか、具体的にAIが搭載されているおすすめのCADソフト、安く導入するための補助金の活用法の3点について紹介します。
「AI搭載のCADってどうなの?」と気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
CADジャンクションでは補助金の知識を熟知した専門家が、IT導入補助金を用いたCADの導入支援を行っています。個人で補助金へ申請する場合と比べても採択率をアップさせることができ、効率よく申請ができますので、特に初めて補助金の活用を検討されている方は、CADジャンクションの導入支援の活用を検討してください。
AI搭載のCADとは?
そもそもCADは、2Dおよび3Dモデルを作成する機能であり、手書きの図面作成をデジタル化できるソフトウェアのことです。コンピュータ支援設計とも呼ばれており、手書きの設計に比べて精度を高められたり、効率化できたりと設計者の負担を軽減できるメリットがあります。
一方、AI搭載のCADとは、人工知能技術を組み込むことで従来のCADソフトウェアの機能を拡張し、設計プロセスをさらに改善できる最新型のCADソフトのことです。
この見出しでは、具体的にAI搭載のCADの特徴について詳しく紹介するので参考にしてください。
設計を自動化できる
AI搭載のCADは、設計を自動化できる特徴があります。例えば設計において何らかの条件のもと図面を作成する場合、AIを搭載していることで材料の種類やコスト、耐久性など複数の設計案を迅速に生成し、アイデアを提案してくれます。
通常のCADではすべて設計者が考え、アイデアを出しながら図面を作成する必要があります。しかし、AIが搭載されたCADでは自動でアイデアを生成してくれるため、これまで以上に手間のかからない設計ができるようになります。
設計の自動化により、設計者の作業をこれまで以上に楽にすることができ、効率の良い作業が可能になるため、AI搭載のCADは注目されています。
予測分析に優れている
AI搭載のCADは、予測分析に優れている特徴があります。予測分析とは、機械学習と統計モデリングを活用し、将来の出来事を予測することで設計の作業をサポートする機能のことです。
具体的にできることとしては、過去のデータとパターンから学習し、新しい設計がどのように機能するか、またどのような問題が生じる可能性があるかを予測できます。
例えば建築設計においては、構造の強度やエネルギー効率、材料の耐久性など、さまざまなパラメータに関する予測が可能になります。予測が可能になると試作を作成する前の設計の段階で調整することができ、コストの削減はもちろんのこと、開発時間も全体的に短縮させることが可能です。
その他にも予測分析では、リスク管理においても大きな役割を果たしてくれます。例えば作成した図面に対し、AIが将来的に起こりうる問題点をあげてくれたり、改善点の特定をしてくれたりします。これにより失敗のリスクを抑えられるのはもちろんのこと、精度をさらに高めることも可能になります。
CADの値段や選定ポイントについては以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。
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AI搭載のCADと通常CADの違い
AI搭載のCADも、通常CADも従来の手書きで行う設計に比べて作業の効率化や負担軽減につながるのは間違いありません。
しかし、具体的に両者にはどのような違いがあるのかよく理解していない方も多いのではないでしょうか。下記では、簡単にAI搭載CADと、通常CADの違いについてまとめていますので、違いを把握しておきたい方はぜひ参考にしてください。
AI搭載CAD | 通常CAD |
AIが設計をサポートし、自動化、最適化、予測分析などを行う | 設計者が直接図面を描き、2Dもしくは3Dモデルを構築する |
設計者はAIの提案や自動化されたツールを使用し、迅速かつ正確に作業を進められる | 設計者は自身の専門知識と経験が必要になり、図面の正確さや設計の効率性を確保する必要がある |
AIは過去のデータから学習し、パターン認識を利用して設計の提案や改善点を指摘できる。また、予測分析を通じて、設計の潜在的な問題点やパフォーマンスを事前に識別し、修正を加えられる | シミュレーションや解析ツールはあるが、基本的には個別に実行し、手動で結果を解釈する必要がある |
上記が主なAI搭載CADと通常CADの違いです。両者を比べてもわかるように、AI搭載CADは設計作業全体を通して設計者をサポートし、効率的で精度の高い設計を可能にします。
また、基本的にAI搭載CADは通常CADに機能が拡張されているものが多いため、両者の機能が含まれているソフトウェアを導入することで、より使い勝手が良く、効率の良い設計を実現することが可能になるでしょう。
CADジャンクションでは、IT導入補助金を活用した導入支援を行っています。補助金で初期費用が50%オフに。申請手続きから採択後の実績報告まですべてサポートいたします。初回相談は無料です。
AIが搭載されているCADの種類
CADソフトには幅広い種類があり、AIが搭載されているものもあれば、そうでないものも存在します。
この見出しではAIが搭載されたCADソフトに焦点を当て、おすすめのソフトウェアを紹介するので、導入を検討している方は参考にしてください。
SOLIDWORKS
公式サイト:https://www.solidworks.com/ja
SOLIDWORKSは、Dassault Systèmesが開発した3DCADソフトウェアであり、機械設計や製品開発、エンジニアリング分野で広く使用されています。
近年、SOLIDWORKSにもAI機能が追加され、設計者が効率的に設計作業を行えるようになっています。
具体的には複数の設計オプションを自動生成できる機能や、AIによる最適な提案によって設計ミスの早期発見や設計改善が容易にできるようになっています。
SOLIDWORKSは従来から人気の高いCADソフトでしたが、AIが搭載されたことによって使い勝手がさらによくなったので、今後もユーザー数は増えることが予想されます。
Autodesk
公式サイト:https://www.autodesk.co.jp/
Autodeskは、設計、建築、製造、メディア、エンターテインメント業界向けのCADソフトとして人気があります。
Autodeskには幅広い製品がありますが、その中でも下記の製品にはAIが搭載されていますので、参考にしてください。
・AutoCAD
・Revit:
・Fusion 360:
・Autodesk BIM 360
上記の製品ではAIが搭載されており、図面の自動補正やオブジェクト認識機能、建築物のエネルギー市恵能を解析する機能等が含まれています。
各製品によって機能等は変わりますので、検討されている方は事前に公式サイトなどでチェックしてください。
PTC
公式サイト:https://www.ptc.com/ja/products/creo/parametric
PTCは、CreoやOnshapeなどの高度なCADソフトウェアを提供するテクノロジー企業です。CADのほか、PLMやCAM、SLMなど幅広い製品を展開していることでも知られています。
PTCのCADソフトの中でもCreoやOnshapeには、AIが搭載されています。具体的にはジェネレーティブデザイン、シミュレーション、解析機能などでAIが搭載されており、活用することで設計の自動化や効率化につなげられます。
PTCには幅広い製品が展開されていますので、導入を考えている方は公式サイト等をチェックしながら検討してみてください。
今なら補助金でAI搭載CADを安く導入できます!
AI搭載のCADソフトには幅広いメリットがある反面、搭載されている機能も多いことから導入コストが高くなるデメリットがあります。
導入したくてもコストがネックとなり、躊躇してしまうケースも多いかと思いますが、今ならAI搭載のCADソフトを通常の半額で導入できる方法があります。
それが補助金を活用することです。補助金には幅広い種類がありますが、その中でも2024年に活用できるおすすめのものとして「IT導入補助金」があります。
IT導入補助金は補助率が最大1/2となっており、例えば100万円のCADソフトを導入する場合、自己負担は50万円となります。大幅にコストの負担を抑えて導入できる良い機会となりますので、AI搭載のCADソフトを安く導入したい場合はIT導入補助金の活用を検討してみてください。
また、補助金には期限があり、予算を使い切ってしまった場合や、予想を超える申し込みがある場合には公募が締め切られてしまうことがありますので、活用を検討中の企業は、できる限り早めの申請準備を進めましょう。
IT導入補助金を利用したCADの導入方法につきましては、以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。
日本ではさまざまな業界でITツールの導入が進んでいます。ITツールを導入することで、これまでよりも業務効率化を図れたり、生産性向上につながったりと幅広いメリットが得られます。 ITツールといってもさまざまな種類がありますが、その中で[…]
補助金の申請は専門家に依頼すべき?
IT導入補助金を活用することで、AI搭載のCADを安く導入できます。しかし、補助金は申請することで受け取れるわけではなく、採択された企業のみが活用できます。
そのため、採択されるよう申請書を提出する必要がありますが、初めて申請する場合は不備等もあり、採択率が下がってしまうのが現状です。
できる限り早く採択されたいと考えている方は、申請サポートを実施する専門家へ依頼しましょう。
下記では専門家に申請代行を依頼するメリットを紹介していますので、そちらも参考にしてください。
採択率が上がる
補助金の採択率は、申請書類や事業計画書の質によっても大きく異なります。例えば今まで作成したことがない方の事業計画書は、重要なポイントが記載されていなかったり、押さえるべきポイントを抑えていなかったりと抜けているポイントがたくさんあります。
しかし、プロの専門家に依頼することで、採択されやすい事業計画書を作成できるため、採択率は大きく上昇します。
効率よく採択され、AI搭載のCADをスムーズに導入したいなら専門家への依頼がおすすめです。
AI搭載CADの選定もサポートしてもらえる
CADソフトには幅広い種類があり、そもそも自社に適しているソフトがどれかわからない方も多いでしょう。
このようなケースでも専門家に依頼することで、それぞれの企業に適したCADソフトを選定してもらえます。
選定の手間も省けますし、自社に適したCADソフトを導入できることで後々後悔するリスクも減らせるので、依頼することで得られるメリットは大きいと言えます。
まとめ
今回はAIを搭載したCADソフトの特徴から種類まで紹介しました。幅広い機能が備わっているCADソフトであり、従来よりも効率よく設計ができる点は大きなメリットと言えます。
また、AIを搭載したCADソフトは導入コストが高くなるデメリットがありますが、今ならIT導入補助金を活用できるため、通常の半額で導入することが可能です。
補助金を活用することで通常の半額でCADを導入することができます。CADジャンクションでは、IT導入補助金の申請手続き、導入支援、採択後の実績報告といった面倒な手続きを一括してお引き受けしております。
また、初回相談は無料となっています。「補助金の対象になるの?」「どのツールが自社に合っているの?」など、CADや補助金に関するお悩みやご相談のある方はお気軽にお問い合わせください。