CADを使うときに求められるPCのスペックは?補助金利用で安く購入できる?!
CADソフトを快適に操作するためには、PCのスペックが非常に重要です。CADソフトは3Dモデルを画面上で扱ったり、それをレンダリングしたりするため、PCの性能が不十分な場合、動作が遅くなる可能性があります。
また、極端にスペックが足りていないとクラッシュしたり、フリーズしたりすることも珍しくありません。そのため、CADソフトを使用するという方は、CADソフトを導入するだけでなく、使用しているPCの性能が十分かどうか確認する必要があります。
そこで、今回はCADソフトを使用するために必要なPCスペックについて詳しく紹介します。また、推奨スペックとおすすめモデルも紹介しますので、CADを使用するために新しいPCの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
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CAD用のPCとは?
CAD用のPCとは、CADソフトを扱うために必要なスペックが搭載されているPCのことです。スペックが十分な場合、効率的にCADソフトを動かすことができます。
基本的にCADソフトは、3DCADソフトなどもあり、PCには高度なグラフィック処理と計算能力が要求されます。そのため、性能が不十分なPCを使用していると処理が追い付かず、動作が重くなったり、クラッシュしたりします。
一方、CAD用のPCは、それを動かすために必要な十分な性能を保有しているため、PC上でスムーズに動かすことができます。そのため、CADソフトを快適に動作させるためには、CAD用のPCを導入することが求められるでしょう。
そもそもCADとは?
CADとは、Computer Aided Designの略称で、主に設計や図面作成などに用いられる専用のソフトウェアのことです。建築や工学、製品設計の分野で広く使用されており、代表的な製品としてSOLIDWORKS、Vectorworks、TurboCADなどが挙げられます。
従来においては、手書きで設計を行うのが一般的でした。しかし、IT技術の進歩に伴い、CADが広く使われるようになり、効率的な設計が可能になっています。
CADを使用することで、手書きでは難しい精度の高い設計ができます。また、設計プロセスが自動化されるため、作業効率の向上を期待することが可能です。さらに、手書きでは難しかった修正作業なども簡単になるため、CADを使用すればさまざまなメリットを獲得することができるでしょう。
CADには、大まかにわけて3DCADと2DCADがあります。2DCADは二次元で図面や平面を表現するCADソフトのことです。一方、3DCADは3次元で建物を立体的に表現することができるCADソフトを意味します。360度の方向から建物を見ることができるので、完成した後の建物をイメージしやすい点がメリットです。CADの中でも特に3DCADは、3次元で建物を表現することが求められるため、2DCADよりも十分なPCスペックを必要とします。
こちらの記事でCADについて詳しく解説しています。
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CAD使用に求められる必要なスペック
PCには、さまざまなパーツが搭載されています。そして、パーツの種類によって性能が大きく変化するため、CADの使用に求められる必要スペックを確認する際は、パーツごとの性能をチェックすることが重要です。
CADを快適に使用するために、それぞれのパーツに求められるスペックを紹介しますので、これからPCの導入を検討しているという方はぜひ参考にしてください。
CPU
CPUは、Central Processing Unitの略称で中央演算処理装置といわれます。接続されている各種デバイスの制御や計算処理を担っているため、パソコンの頭脳と表現されることも多いです。
CPUの性能でもっとも重要なのが、クロック周波数とコア数、スレッド数です。クロック周波数は指示を処理するスピードを表します。コンピューターの世界では、電気のオン・オフを行うため、情報を0と1の2種類で表現しています。電気のオン・オフが速ければ速いほど処理スピードが上がるため、一般的にクロック周波数が高いものは処理能力が高いです。例えば、クロック周波数が2.4GHzのCPUよりも5.0GHzのCPUのほうが処理能力は高いと判断できます。
コア数はPCが同時に処理できる能力を表します。一般的に、コア数が高ければ高いほど同時に処理できるタスク数が増えます。また、1コア数2スレッド処理できるため、4コアであれば8スレッド、8コアなら16スレッドというようにコア数に応じてスレッド数が増えていきます。
CADを快適に使用するためには、クロック周波数の高いCPUを選びましょう。基本的にCADはマルチスレッドに対応していますが、大部分はシングルコアで作業することになります。そのため、コア数を重視してCPUを選んでも動作が改善されません。もし、CAD以外の別の作業も行うという方は、Core i7以上のスペックを保有するCPUを選ぶのがおすすめです。
GPU
GPUは、Graphics Processing Unitの略称でグラフィック処理を主に対応するプロセッサのことです。簡単にいえば、画像の描画に必要な計算処理を行うためのパーツといえるでしょう。
3DCADは立体的な画像を作成してディスプレイに描画します。そのため、予算が許す限りハイグレードなGPUを選択するのがおすすめです。
また、3DCADで快適に3Dモデリングやレンダリングを行いたいという場合は、ミドルクラスのGPUでは不十分です。そのため、NVIDIAのNVIDIA RTX™シリーズやNVIDIA Tシリーズ、AMDならFire Proシリーズを選択するのが好ましいでしょう。
CADに最適なGPUの選び方については下記の記事で詳しく解説していますので、興味がある方はぜひ参考にしてください。
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メモリ
メモリは、PCで処理したデータを一時保存するために使われる保存場所を意味します。メモリ数が高ければ高いほど、作業領域が広くなるのが一般的です。
特に、3DCADはかなりのメモリを消費します。そのため、できるだけ容量の大きいものを選択するのがおすすめです。
一般的なCADソフトなら16GBで快適に使用できますが、3DCADを使用する場合は32GB~64GB以上が推奨されています。32GBでも3DCADを使用できますが、人によっては動作が重たいと感じる方も少なくありません。そのため、快適に3DCADを利用したいという方は、64GB以上のメモリをPCに搭載するのがおすすめです。
ストレージ
ストレージは、PCのデータを保存するために使用するパーツのことです。例えば、ファイルを保存するとストレージに記録されます。
ストレージは、大まかにわけてHDDとSSDの2種類があります。HDDは価格がSSDよりも安いため、大容量のストレージを格安で搭載できるという点がメリットです。一方、SSDはHDDよりも価格が高いですが、読み書きのスピードが速くなります。
CADを快適に使いたいという方は、256GB以上のSSDを使用するのがおすすめです。前述した通り、SSDは読み書きの速度が速いストレージになります。例えば、SSDを搭載したほうがPCの立ち上げが速く、作業を開始するまでの待ち時間が少ないです。また、CADソフトは大量のデータを素早く読み書きするため、256GB以上のSSDを搭載することが推奨されるでしょう。
デスクトップorノートパソコン
PCにはデスクトップPCとノートPCがあり、どちらを選択すればいいのか迷われる方も少なくありません。結論を先にいえば、CADで使用するPCはデスクトップがおすすめです。
デスクトップPCのほうが安く高性能のものが手に入るので、コスト削減にもつながります。また、性能が不十分と感じた場合、高性能なパーツに取り替えるだけでPCスペックを向上させることができるので、非常に便利です。
顧客のもとへ足を運び、図面を見せながら説明する機会があるという人は、ノートパソコンを別途購入することも検討する必要があります。しかし、その場合でもノートパソコンだけを購入するのではなく、デスクトップPCとノートパソコンを両方揃えたほうが利便性は高いでしょう。
ディスプレイ
デスクトップPCを選択される方は、必ずディスプレイを準備しなければなりません。ディスプレイに関してもさまざまな種類があり、迷われる方も少なくないでしょう。
基本的にCADソフトを使用するためにPCを準備する方は、可能な限り大画面のディスプレイを選択するのがおすすめです。また、ディスプレイが一枚の場合、ブラウザで検索しながらCADソフトを操作するというような作業がしづらくなるので、2枚以上準備すると作業効率が向上されます。
マウス
最小限の動作でマウスを使用したいという方はトラックボールが効率的です。少ない動作で作業することができ、スペースも不要になるため、利便性が高くなります。
CADが快適に使える推奨スペックとおすすめモデル3選
CADが快適に使える推奨スペックとおすすめのモデルは下記の3つです。それぞれのモデルについて解説します。
第13世代インテル® Core™ i9 プロセッサとGeForce RTX 4090搭載ミドルタワークリエイターパソコン
1つ目は、パソコン工房が提供する第13世代インテルCore i9が搭載されたデスクトップPCです。CPUがCore i7よりも圧倒的に高性能であり、GPUはGeForce RTX 4090 24GB GDDR6Xを採用しています。3DCADソフトを使用する場合でも快適に動作するのでおすすめです。
※詳細な性能はこちら
DAIV FX-I7A8X
mouseが提供するDAIV FX-I7A8Xは、GPUにRadeon™ RX 7800 XTを搭載し、CPUにはインテル® Core™ i7-14700KF プロセッサが採用されています。また、SSDは2TB、メモリは32GBとなっており、CADソフトを扱うPCとしては十分なスペックとなっているのでおすすめです。
※詳細な性能はこちら
まとめ
今回は、CADを使用するために必要なスペックやおすすめの製品について解説しました。CADを快適に動作させるためには、Core i7以上のCPU、ストレージはSSDを採用しているものを選択するのがおすすめです。また、GPUはミドルクラスでは不十分になるケースもあるので、その点は注意するようにしましょう。
CADを導入するために、PCの買い替えを検討している人の中には、性能が高いPCは予算がかかるため、コスト面で不安を感じている方もいるのではないでしょうか?
CADジャンクションでは、IT導入補助金を利用したCAD/CAMの導入支援を実施しています。条件によっても異なりますが、CADソフトの費用だけでなく、CAD導入に伴うPCに関してもIT導入補助金でカバーできる場合があります。
CADジャンクションを利用してCAD及びPCを導入すれば、通常の半額でツールを導入することができます。お客様のお悩みのヒアリングをもとに最適ツールのご提案、補助金の申請、ツールの導入まで一気通貫でサポートさせていただきます。
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